会社に忠誠を誓っても報われることはありません。

忠誠心 会社の体質

忠誠心と聞いて真っ先に思い浮かぶのが「武士の時代」です。

いまの時代に忠誠心なんて言葉は死語に等しいといっても過言ではありません。

なかんずく会社と会社員の間において、忠誠心なんて言葉は出てきません。

もっとも、右肩上がりの時代で、終身雇用制が保証されているのであれば、忠誠心を尽くす社員が出てきてもおかしくないのですが。。。

いまは会社員も明日をも知れない命です。

いつ終わってもおかしくない会社人生。。。

そういった会社員の立場を知ってか知らずか、会社は一方的に社員に忠誠を求めてきます。

時代錯誤も甚だしいですよね。

今回は、社員に忠誠心を求める会社の実態について説明します。

 

会社が忠誠心を求めるのは、人間が持つ「支配欲」が原因です。

人間は元来、人を支配したいという支配欲を持っています。

もちろん、人によっては支配欲を全く持ち合わせていない人や、全く興味がない人もいます。

当然ながら、そういった人は出世にも興味がありません。

ただ出世に興味がなくても、能力や人望を備えた人であれば周りに押されて出世はしていくことはあります。

そういった人でさえも上に立てば、自然と部下や後輩を支配しようとするようになるのです。

人間だれしも、支配欲が意識しなくても心の奥底に眠っているのです。

そんな元来支配欲を持った人間が、権力を行使する立場にたつことで、さらに強い支配欲を発揮することになります。

それは自分より力のない人を従わせようとする形で表れてきます。

なぜか人間は権力を持つと勘違いし始める動物なのです。

それだけ権力には人を変えてしまうほどの力を持っているということです。

その最たる者が経営者です。

会社のトップに立つ人です。

経営者は強力な支配欲を持っている人物しかなることができないポストです。

特にオーナー企業の経営者となれば、自分が会社を所有しているわけですから、全社員を完全にコントロールできるわけです。

オーナー経営者の中には、社員を自分の所有物とさえ思っている人がいます。

もし、あなたがオーナー企業で働いているのあれば、すぐにでも転職したほうが良いでしょう。

その詳しい理由は以下の記事に書いています↓
・オーナー企業で働くことは自分を殺して生きること。

経営者になる人は特別な存在です。

能力が特別なのではなく、欲望が特別なのです。

表に出さなくても、人を自分の思い通りに動かしたいと強く思っています。

でなければ経営者にはなれません。

そういった強い思いが社員に対して忠誠心を求めるのです。

「俺の言った通りにしろ!」

「俺の意向を汲み取れ!」

こういった言葉は、社員に対して忠誠心を求めている表れです。

こういった言葉を日常茶飯事に浴びていては、仕事なんかできません。

オーナー企業にはこういった言葉を平気で放つ経営者が多くいます。

会社が社員に忠誠心を求めるのは、致し方のないこと。

人は誰でも、多かれ少なかれ支配欲を持っています。

そして、人の上に立って仕事をすることになったとき、支配欲が顕著になり、下の者に忠誠心を求めてしまうのです。

ただ忠誠心といっても、常識の範囲であれば社員も納得するのではないでしょうか。

例えば以下のようなものがあげられます。

  • 上司の指示命令を聞く
  • 上司に敬語を使う
  • 上司を敬う

しかし、上司のなかには常識の範囲以上の忠誠心を求めてきます。

これが非常に厄介です。

最も変わりやすい例をいくつかあげてみましょう。

例えば、オーバーワーク(過剰労働)を求めてくることです。

処理できない仕事量、過剰な残業時間、上司のミスの尻拭いなど。。。

こういったことを一切の不満も漏らさず、やり切ることを求めてくる上司がいるわけです。

他には勤務時間まで会社の上下関係を持ち出してくる上司もいます。

半強制的な飲み会、さらにはお歳暮お中元などの贈り物を強要する人もいます。

このような過剰な忠誠心を求めるくる会社は『企業体質』に問題ありです。

おそらく、そういった会社は経営者自身が社員へ忠誠心を強く求めているのです。。

経営者がそうであれば、社内にそういった空気が蔓延し、強い者が弱い者に対して忠誠心を求めるようになります。

企業体質は浴槽に付着した垢のようなもの。

ゴシゴシ洗っても、そう簡単には落ちません。

いまの時代、ここまでの忠誠心を求める会社は滅多にないかもしれませんが、ほとんどの会社は社員に忠誠心を求めています。

社員も無意識のうちに会社や上司に忠誠心を示しています。

私自身も、会社の指示や上司の指示に異論はあっても、それを心になかに留めて、指示通りに仕事を進めています。

これだって、上司に忠誠心を示しているということになります。

ただ、私はこれ以上の忠誠心を会社に示すつもりはありません。

過剰労働や、飲み会の強要などは一切応じてきませんでしたし、これからも応じるつもりはありません。

会社は忠誠心があって、優秀な社員を求めている。

会社は社員に忠誠心を求めます。

会社は社員が忠誠心を見せるのは当然のことだと考えています。

忠誠心を見せない社員には問答無用です。

社員が忠誠心を見せなければ、バッサリと切り捨ててしまいます。

切り捨てると言っても、解雇するといった意味だけではありません。

冷遇したり、仲間はずれにしたりと陰湿な嫌がらせをもおこなってくるということです。

だから、会社員である限りは忠誠心を見せる必要があるわけです。

では会社員として忠誠心さえ見せておけば、大丈夫かというとそうではありません。

会社は欲張りです。

忠誠心を見せるのは当然として、その上さらに「優秀であること」を求めてきます。

ひと言で言えば『忠実で利益を上げる社員』を求めているということです。

本当に会社は勝手なものです。

上司にペコペコとゴマをすって忠誠心を見せても、仕事ができなければ、用無しとして扱われるわけです。

会社員が『社畜』とバカにされるのも納得できますよね。

おわりに

会社が忠誠心を求めてくるのであれば、会社員として常識の範囲での忠誠心は示しておきましょう。

指示命令されたことはきちんと行う。

上司をたてて、言葉使いなどもきちんとする。

会社の利益を考えて仕事をする。

こうした範囲の忠誠心であれば示すことはできるのでないでしょうか。

ただ、サービス残業をおこなったり、上司の理不尽な命令を聞いたりするようなことはやめましょう。

そこまでの忠誠心を見せる必要はありません。

もしあなたの会社が理不尽な忠誠心を求めてくるのであれば、転職してください。

理不尽な忠誠心を求めるのは「企業体質」です。

変わることはありません。

そんな会社に居ても、利用されるだけ利用されます。

会社に尽くさせるだけ尽くさせて、必要なくなればポイ捨てされます。

そこで大事になってくるのが、いまのうちから会社を追い出されても困らないためのスキルアップです。

いまは力さえあれば、転職できる時代です。

最低限の忠誠心を見せておきながら、一方では自分のスキルアップに励んでください。

それが最も賢い方法です。

最後にお願いです。

転職するときは必ず正しい手順でをおこなってください。

間違った手順を踏んでしまっては、うまくいくものも上手くいきません。

詳しくは以下の記事に書いています↓
・転職活動にはやるべきことの手順がある。

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