「自分のことで頭がいっぱい」
「他人のことなど構っている余裕なんてない」
これが世の中の大勢ではないでしょうか。
会社の中も同じです。
自分が生き残ることに必死で、他人への気配りや優しさを見せる人など滅多にお目にかかることはありません。
たしかに、誰しも自分のことが第一ですからね。
それを否定するつもりはありません。
ただ、そういった自分本位の考えが行き過ぎると、会社のなかはギクシャクしてきます。
それが形になって表れたものの一つが「仕事を教えてもらえない」という現象です。
あなたは、仕事を教えてもらえない会社で働いたことはありますか。
仕事をする上で分からないことや疑問点などが出た時、当然誰かに聞きますよね?
たいていの人は親切に教えてくれるのですが、なかには以下のような考えから仕事を教えてくれない人がいます。
- 仕事は自分で覚えるべきである
- 会社は学校ではない
こういった考えの人は、会社は仲良しクラブではないという考えを持った人です。
たしかに会社は仲良しクラブではいけません。
仲良しクラブの弊害について下記の記事をどうぞ↓
・『仲良しクラブ』の会社は絶対に避けましょう。
でも仕事を教えたり、教わったりすることは必要です。
それが社員のためになり、ひいては会社の利益となっていくからです。
また、仕事を教えたり、教わったりすることで社内の雰囲気を良くなり、社員が伸び伸びと仕事ができるようになります。
そういった会社は間違いなく成長していきます。
一方で、仕事を教えてくれない会社は、雰囲気も悪く、会社の業績は上がらず、挙句の果てには社員は去っていくでしょう。
もし、あなたが仕事を教えてくれない会社にいるならば、今後の身の振り方を考えるべきです。
今回は「仕事を教えてくれない会社」は働くに値しないということについてお話しします。
仕事を教えてくれない会社は雰囲気が悪い。
仕事を教えてくれないということは、仕事は自力で覚えろ!っていうことです。
まるで職人世界の師匠と弟子の関係のようですね。
たしかに、会社は学校ではありません。
たとえ、学校を出たばかりの新卒社員でも、会社から給料をもらっているわけですから学生の頃のように教えてもらえる立場ではないということです。
仮に教えてもらえても、一回で覚えてしまえ!という上司や先輩が多いのが現実です。
私もそういった会社で仕事をしてきました。
基本的に仕事は教えてくれません。
そこの会社は中途採用中心で、新卒社員が入社してくることはありません。
キャリア採用であるため、何も教えなくても仕事ができる人材を採用しているわけです。
それで表面上は仕事が回っているように見えますが、実際は問題だらけです。
まずもって、社内の雰囲気は最悪でしたね。
コミュニケーションは発生せず、横のつながりもないため、情報の共有がありません。
そのため、何か問題が発生しても、皆がまるで他人事にような対応をします。
これでは会社の成長はありません。
会社を成長させようと思えば、目の前に現れる課題を一つずつ改善改良を積み重ねていく必要があります。
それがおろそかになると、会社は成長しません。
会社が成長しなければ、私たち社員の待遇は伸びていかないわけです。
仕事を教えてくれない原因は長年の悪しき慣習です。
仕事を教えてくれないということは、社員を指導教育しない会社だということです。
まさに放任主義です。
放任主義と言うと、社員の自主性を重んじていると捉えることもできますが、実際はそうではありません。
ただ、教える側の都合で指導・教育しないだけです。
教える側の都合とは何か?
大きく2つあります。
1つ目は『面倒くさい』ということ。
人に仕事を教えたり、人を教育したりするのは結構大変です。
相手のレベルに応じて教え方を変えたりしなければならないため、どうしても面倒くささが付きまといます。
2つ目は『自分の仕事が増える』ということ。
人に教えることに時間を費やす分、自分の担当する仕事がおそろかになります。
その分を誰かが手伝ったりしてくれればよいのですが、そんな甘くはありません。
結局、人に仕事を教えるということは自分の仕事を増やすことになるわけです。
そして、3つ目は『上司や先輩も仕事を教えてもらっていない』ということ。
これが一番の原因です。
自分が過去に受けたことを、今度は相手にするわけです。
悪しき伝統というやつですね。
長年、会社に浸透し続けた体質があるわけです。
「自分も教えてもらっていないのだから、お前も自分の力で覚えろ!」といったスタンスなのです。
丁寧、かつ親切に教えてあげれば、短時間で仕事を習得できるものを、意図的に仕事を教えないのだから本当にバカな会社です。
しかし、『教えないこと』が長年の慣習になってしまっているため、これを変えるのは並大抵ではありません。
会社といった組織において、一度浸透してしまった慣習やしきたりを変えるのは容易ではありません。
仕事を教えてくれない会社は離職率が高い。
仕事を教えてくれない会社は、どういったマイナス面があるのかを上述してきました。
これまで述べたことを整理すると以下の通りです。
- 職場の雰囲気が悪い。
- 課題が改善されていかない。
- 会社が伸びずに社員の待遇が良くなっていかない。
そうなれば、当然、会社の離職率は上昇していきます。
ここで、厳しい意見を持った人は、次のように考えるかもしれませんね。
「仕事を教えないくらいで辞めていく社員は、元々使い物にならない社員だ」
「仕事は自分で覚えるべきものであって、それが出来ない社員は必要ない」
こうした考えは、まったくもって間違っています。
たとえば、学校を出たばかりの新卒社員に対して、仕事を教えなかったらどうなりますか。
いくら優秀な学生を採用しても、仕事を教えなければ、学生の能力は開花することなく朽ち果てていくでしょう。
仕事を教えるということは、能力を開花させるための『きっかけ作り』です。
優秀な人材は、それをステップに、自力でさらなる成長を遂げようとします。
そのきっかけを与えない会社は優秀な人材を台無しにしているということです。
しかし、その前に優秀な人材は他の会社に移っていくでしょうね。
会社の冷たい対応に愛想を尽かしてしまうでしょう。
仕事経験の全くない新卒社員であれば、このような仕事を教えてくれない会社に対してはほぼ間違いなく退職していくでしょう。
しかしながら、こういったことは、何も新卒社員だけに限った話ではありません。
仕事経験のある社員にとっても同じような状況が起こりえます。
いくら仕事経験があっても、仕事をしていく中で疑問点が生じたりすることは普通にありますよね。
それに、高い能力やスキルをもってしても、誰かに教えてもらわないとできない仕事ってありますからね。
たとえば、資料一つ作成するにしても、必要なデータや情報を誰かに教えてもらわなければ、作成はできません。
つまり、仕事をしていく上では、人に教えてもらうことは絶対必要なことです。
教えてもらわないと仕事ができないのか!といった反論はバカげているです。
おわりに
基本的には、会社内の仕事は分業制のため、割り当てられた仕事は自分が責任をもってやっていくものです。
給料をもらっている以上は、学校に通う学生と時分とは違うわけですから。
しかし、それはあくまでも理屈の上での話です。
実際に、日々の仕事に向かい合う時、教えてもらわなければ仕事が前に進まない場面は必ず来ます。
そのときに、こちらが質問すると「自分のことは自分でやって下さい!」なんて突き放してくる上司や社員がいます。
そのときに取りうる手段は2つです。
一つは、仕事を投げてしまいましょう。
分からないことを質問して、それで教えてくれないのであれば、仕事を放置してもよいです。
それで責任を問われることになれば、そのときは会社を変えた方が良いです。
前述した通り、仕事を教えてくれない会社に将来性はありません。それに働いていても不快感を感じるだけですからね。
もう一つの手段は、上司に相談することです。
ただ、私の経験上、上司に相談しても動いてくれる可能性は少ないですね。
なぜなら、上司は部下のあなたの仕事に関心がないからです。
上司の関心事は、出世のことだけです。
つまり、上司に相談しても意味がないということです。
もし、あなたが仕事を教えてもらえない状況に立たされているならば、さっさとそんな会社は見限ることです。
仕事を教えてくれない会社は、レベルの低い会社だということを肝に銘じて下さい。
仕事をする上で大事なことは環境です。
良き環境に恵まれなければ、高い能力を持っている人であっても使い物にならない人材へと落ちぶれていきます。
仕事を教えてもらえないという環境は、悪しき環境であることは間違いありません。
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