会社に期待されても喜んではいけないよ。

会社は期待される 会社との向き合い方

誰かに期待されると、口には出さないが心の内では嬉しいものです。

その相手が会社となれば、なおさらでしょう。

会社に期待されるということは、出世ができ、給料もあがり、そして大きな仕事を任せてもらえるという可能性があるということです。

でも、期待されているからと言って手放しで喜んでいいわけではありません。

そこには会社のしたたかな計算があったりします。

社員を上手く使うために甘い言葉を投げかけてきているだけで、実際には出世も給料アップも実現しないなんてことは普通にあります。

今回は、会社から期待されることは良い事ばかりではないというお話です。

 

会社から期待されることは嬉しいものです。

人は評価されたい、認められたいという欲求をもった生き物です。

そうした欲求の前段階のステップとして『期待されること』が存在します。

つまり、期待されてはじめて、次に評価されたり、認められたりするわけです。

だから期待されることは喜ばしいことなのです。

その相手が会社であれば、喜びも一層大きいものがあるでしょう。

会社で評価されれば、出世も、給料アップも実現できるわけです。

会社員は評価されてナンボの世界です。

とにかく評価されなければ話になりません。

逆に評価されなければ、閑職に干され、待遇がアップすることもままならないでしょう。

そうなれば、会社員としては寂しい限りです。

だから会社員は評価されるために必死です。

期待されることは、評価されるためには必ず通らなければならない道。

そうであるから期待されるということは、会社員にとってはこの上なく、胸が高まる出来事となるのです。

そして、期待された社員は、いつも以上に頑張って結果を残そうとします。

「何とか会社に評価されたい」

「何とか上司に認めてもらいたい」

期待されるということは、社員のモチベーションをあげる不思議なパワーがあります。

社員は期待されていると感じた瞬間に、いつも以上に張り切ったりするものです。

会社からの期待は本物か?

期待されることは、評価される前段階です。

評価される段階まで行けば、昇給や昇進など目に見える形で果実を受け取ることができます。

でも、私はここで問いたい。

会社からの期待は本物ですか?ってことを。

期待に本物と偽物があるの?って思われるかもしれませんが、期待の偽物とは見せかけの期待だということです。

本当は期待もしていないのに、期待しているかのように見せて社員のやる気を引き出しているだけといったケースです。

社員は期待してもらっていると思って頑張りますが、実のところ期待されていないということです。

会社は、社員を上手く使うためには甘い言葉の一つくらいは普通にかけてきます。

「君には期待しているぞ!」

「君がこれからのわが社を引っ張って行くのだ!」

こういった言葉は、社員の感情を高揚させ、積極的な行動を起こさせます。

しかし、私の経験では、通常、こういった言葉はその場限りで終わるパターンが多いです。

つまり、社員に行動を促すだけ促しておいて、評価という果実を与えるまでには至らないということです。

私たち会社員にしていれば、その見極めが大事になってきます。

「頑張るだけ頑張って、結局のところ何の果実をもらえなかった」なんてことにならないようにしないといけません。

骨折り損のくたびれ儲けだけは何としても避けねばなりません。

本物の期待か、それとも偽物の期待か?

あなたの受けている期待はどちらですか。

期待が本物かどうかの見極めが大事です。

見極めのポイントは「評価という果実」を出してくれているかどうかです。

少しでも給料を上げてもらったり、昇進したり、または希望の仕事をさせてもらったりと評価という果実を受け取っているかどうかです。

それがなければ、全くの偽物の期待ということです。

会社経営者、または管理職になる人は、狡猾で戦略家な人間が多い。

例えば、あなたの上司が優しい人であったらどうですか。嬉しいですよね。

あなたに限らずほとんどの人は、嬉しいでしょう。

でも、優しい上司は戦略家であったりします。部下をうまく使うために優しい人を演じているのです。

詳しくはこちらの記事をどうぞ↓
・優しい上司には気を付けよう。計算高い戦略家かもしれません。

優しい上司と同じように、会社は期待の言葉を投げかけてくるものです。

その言葉にまんまとはまってしまえば、ずっとあなたは使われっぱなしの道具に成り下がってしまいます。

会社や上司の道具になってはいけません。

評価される果実をもらえないのであれば、転職することも選択肢に入れるべきです。

躊躇してはいけません。

居続けたって、期待の言葉ばかりもらって、果実はもらえないのです。

しかし、もしあなたに仕事ができる能力がなければ、会社が、期待の言葉ばかりかけて果実を与えないのは正しい行為ということになります。

あなたに能力がなければ、転職して別の会社に行ってもまた同じ目に遭うでしょう。

その場合は、まずは切磋琢磨することです。

能力がなければ、話になりません。今のままでは会社に道具扱いされ続けます。

⇒40代からでも自己研鑽すること。それが最大の自己防衛です。

しかし一方で、もしあなたに能力があるにもかかわらず、会社が期待ばかりで果実をもたらさないのであれば、その時は大手を振って転職しましょう。

会社があなたをただ都合の良いように利用しているか、もしくはあなたの能力を過小評価しているのです。

⇒人の評価なんて会社が変わればガラリと変わります。

おわりに

会社に期待されることは嬉しいものです。

ただ、会社は社員を上手く使うために期待という言葉を連呼します。

「君には大いに期待している!」

私も何度も言われた言葉です。

そのうち、半分以上は期待という言葉だけもらって、評価という果実はもらえませんでしたね。

その場合、私は躊躇なく転職してきました。

そのせいもあって、転職回数は多い方です。

ただ、これだけの転職を重ねてこれた理由として『自分の市場価値』を把握できていたことがあります。

自分の市場価値を知らなければ、自信をもって転職に踏み込めませんから。

転職市場は自分という商品を売り込む場所です。

まずは自分の商品価値を知っておくことが大事になってきます。

商品価値を知りたい人は、転職エージェントの『ビズリーチ』のキャリアアドバイザーに相談して下さい。

あなたの職歴や実績を見て判断してくれるでしょう。

その際には、あなたが持つキャリアから発生する『強み』や『武器』についても教えてもらいましょう。

自分で自分のことは分からないものです。

転職のプロであるアドバイザーに見つけてもらっておけば、今後の転職活動に大いに役立ちます。

こうして市場価値を知っておくことで、会社から上辺だけの期待の言葉だと判断できれば、すぐにでも別の会社に移ることができます。

会社があなたに本物の期待をしていれば、必ず評価の証として果実を提供してくれます。

期待の真偽は、その一点で判断してください。

会社によっては、社員を大事にする会社もあれば、そうでない会社もあります。

期待という甘い言葉をかけてくれたり、優しい言葉をかけてくれたりするからといって、必ずしも社員を大事にする会社とは限りません。

決して甘い言葉に浮かれず、冷静に会社を見つめ、働くべき会社を選びましょう。

要は、人間同士の付き合いと同じで「外見よりも中身を見なさい!」ってことです。

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