私は会社員です。
雇われの身です。
私たち会社員の対極に位置しているのが経営者です。
同じ会社で働いてはいるものの、仲間意識はありません。
むしろ敵対関係のような気さえします。
おそらく多くの人がそう思っているのではないでしょうか。
その主な理由は、経営者は社員を人件費というコストとして見ているからです。
そうである以上、会社員である私たちも会社に対しては一線を引いて対応するべきです。
簡単に言うと、会社にいて自分にプラスなら居続ければいいし、マイナスなら他の会社に移ったほうがよいということです。
会社とは駆け引きの関係です。
今回は、会社員をしていても常に自分の利益のみを考えて働くべきだというお話です。
経営者は会社利益しか考えていない。
会社は利益集団です。
会社は利益をあげなければ倒産します。
だから、会社は必死に利益をあげようとします。
ただ、会社が必死になって利益をあげようとするのは、それ以外にも理由があります。
その理由については、経営者によって若干異なります。
経営者には2つのタイプがあり、1つは『オーナー企業の経営者』で、もう1つは『サラリーマン経営者』です。
それぞれについて、利益を必死にあげようとする理由をみていきます。
まず、オーナー企業の経営者についてですが、オーナー企業経営者は独裁者です。
何から何まで経営者一人が決めます。
それこそ人事異動から給料の額に至るまで全ては経営者の胸一つです。
それだけの強権を持っているオーナー経営者ですが、自分名義で銀行から借入金をし、事業を展開しています。
つまり、大きなリスクを背負っているわけです。
もし事業が失敗し、会社が倒産すれば経営者自身の個人財産まで没収となるため、必死になって利益をあげようするわけです。
他方、もう1つの『サラリーマン経営者』は、一社員から出世し頂点を登りつめた人です。
オーナー経営者に比べて、リスクはかなり小さい。
自分で借金して事業展開しているわけではないので、会社が倒産しても責任をかぶることはありません。
その代わりに株主からの強烈なプレッシャーを受けることになります。
サラリーマン経営者は株主ではありません。
会社の所有者である株主は別にいるわけですから、其の株主からの利益確保という厳しい要求に応えていかなければなりません。
また上場企業であれば、株価によって、経営に対して厳しい評価を受けることになります。
こうした理由から、サラリーマン経営者も会社利益を必死で上げようとします。
異なる2つタイプの経営者も、理由はどうあれ会社を発展存続させなければならないという点では同じです。
双方の経営者とも、必死に会社経営をします。
必死ということは何よりも会社の利益を優先するということ。
そうした経営者に対して私たち会社員はどう向き合うべきか?
それは『経営者が会社の利益優先であれば、私たち社員も自分の利益優先』で向き合うべきです。
しかし、雇われの身である社員の多くは、なかなか実践できていないのではないでしょうか。
そのことが顕著に示されているのが以下の行動です。
- 過剰労働をする
- サービス残業をする
- 上司の言いなりになる。
社員である私たちが自分第一で考えた場合、過剰労働なんてするべきではありませんよね。
サービス残業なんてする必要もありませんよね。
しかし、実際は会社に都合よく使われてしまいます。
気付いた時には会社の術中にはまっていたということ。
経営者はうまく社員を使って、利益貢献させているということです。
経営者は社員のことを大事に思ってはいない。
「社員は会社が利益を上げるための道具にすぎない」
悲しいかな、これが現実です。
会社は社員に頑張ってもらおうと色々と手を回してきます。
例えば、社員に期待しているよ!といって声をかけることで社員に頑張ってもらおうとしますが、それは全て会社の戦略です。
詳しくは以下の記事にてどうぞ↓
・会社に期待されても喜んではいけないよ。
会社は社員のことを全く考えていないわけではありません。
同じ会社で働いている以上、社員にも幸せになってほしいとは思っているはず。
でも優先順位が問題です。
経営者にとっては会社が第一で、社員の幸せは二の次です。
その証拠に会社の業績が落ち込みだすと、まずは社員の賞与カットを行います。
そして昇給の見送り。
そして最後にはリストラです。
経営者は業績の落ち込みを決して自分の経営力のせいにはしません。
景気のせい、社員のせい、と経営以外の部分に責任を押し付ける傾向になります。
それに社員を大事に思ってると言っても、利益をあげてくれる社員限定です。
利益をあげることのできない社員まで大事にすることはありません。
多くの会社が成果主義の給与制度を取り入れていることから分かるように、利益を上げている社員のみが潤うようになっています。
会社員も自分の利益優先でいきましょう。
転職を躊躇する人のなかに「いまの会社にお世話になったから他の会社に移るのが申し訳ない」と思っている人が少なからずいます。
ほかにも「会社に育ててもらったから」
もしくは「自分がいまの会社から抜けたら大変になるから」
といった理由で転職を躊躇する人が意外に多い。
こういった人たちの行動を私は全く理解できません。
あなたの人生はあなたのものです。
会社に恩を感じることもなければ、申し訳ないなんて思う必要はありません。
しっかり給料分の仕事をしていればそれでよいのです。
あなたの人生は会社のものではない。
あなたが辞めれば、あなたの代わりをすぐに会社は見つけます。
あなたが思っているほど、会社はあなたを大事には思っていません。
だから、あなたは常に自分の利益を最大にすることを考えながら仕事をする必要があります。
どういうことか。
それは「会社を天秤にかけておく」ということです。
転職サイトに登録して、履歴書を公開して自分に高い評価をつけてくれる会社を常に探し続けるのです。
積極的な転職活動ではなく、消極的な転職活動といった感じですね。
でも、これは重要なことです。
自分の利益を最大化するための会社選びです。
経営者が会社の利益を最大化させるために努力していように、あなたも自分の利益を最大化させるたように努力宇する必要があります。
そのための手段として転職サイトを活用して、多くの会社からのオファーを待つことです。
以下は私が使っている転職サイトです。
登録して待つだけなので、たいした手間も時間もかかりません。
それに登録は無料です。
いまの会社での評価は、あなたの一部しかみていないかもしれません。
より多くの人からの評価を受けるべきです。
そうすることで思わぬ好条件のオファーが来ることがあります。
実際に転職する気がなくても、好条件の評価をもらうことで転職に動く人もいます。
まずは自分の利益を優先しましょう。
おわりに
会社は利益優先です。
経営者は常に会社を守ること、会社を発展させることを考えて経営しています。
社員を大事に思ってはいますが、究極的には会社を大事に思っています。
ですから、会社員も自分の利益を優先するべきです。
会社のためではなく、自分のために働きましょう。
私事ですが、先日、上司から雑用的な仕事ばかりを命じられるので、仕事の中身について要求をだしました。
「もっと難易度の高い仕事を回してほしい」と。
どうせ仕事をするならスキルアップに繋がるものの方が自分にとってプラスという考えからの要求です。
自分にとっての利益とは待遇ばかりを意味しているのではありません。
自分がどこの会社にいっても通用するための仕事術を習得するということも、自分にとっての利益優先の働き方です。
会社は利用するものです。
決して尽くすものではありません。
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