会社は上司との関係が全てです。

上司 関係 人間関係

会社員をやっていると、ふと学生時代の頃が懐かしく感じることがあります。

そう感じるのは、おそらく学生時代の特権である『自由』への懐かしさからであろう。

社会人になって会社に勤めれば、自由はなくなります。

自由にモノが言えない。自由に時間を満喫できない。自由に行動できない。

その大きな原因が「上司の存在」です。

上司の存在が、私たち会社員の自由を奪っているのです。

具体的にいえば、2つあります。

1つ目は人事評価です。

上司は人事評価する権利を持っています。これが私たちの自由を奪っています。

そして2つ目は、上司の仕事のやり方に従わなければならないことです。

いくら自分が正しいと思っても、いくら自分が能力が上だと思っても、上司の指示には逆らえないということです。

会社の中で上司の存在は、絶対的な存在です。

今回は、会社は上司との関係が全てと言われる理由について詳しく説明します。

 

上司は人事評価する立場にある。

会社で働いてて学生との大きな違いを感じる点は、頭の上に『重い石』が置かれていることです。

『重い石』とは、ほかならぬ上司のことです。

会社員になれば、誰にでも上司となる人はいます。

会社のなかで、社長以外は必ず直属の上司となる人がついています。

上司という存在は、会社員にとって運命を決めるほどの重要な存在です。

その最大の理由は、あなたの人事評価を行うからです。

給料の金額、出世の有無、解雇の対象といった人生に関わる重要事項を決定するのは上司ということになります。

どんなに人間的に劣っていても、あなたの上司になれば、あなたを評価する権限を持つことになるのです。

こんな人に人事評価されるなんて我慢できないと思っても、実際にはその人に人事評価されてしまうのです。

それは、つまりあなたがどんなに有能であっても、上司の人事評価一つで悲運な運命を迎えることを意味します。

「ああ!無力なり」

仕事ができて、同僚や後輩から凄く慕われて、頼りにされる人はいます。

でも、そういった人が出世できない場面を何度も見てきました。それは、上司に評価されないからです。

逆に、周囲の評判が悪い人が出世していく場面も見てきました。それは上司に評価されたからです。

会社員は上司との関係が全てと言われる大きな理由は、上司が人事評価する権限を持っていることにあります。

上司の間違った価値観や考え方をうつされてしまう。

上司はあなたの人事評価をする立場にあります。

このことが、上司との関係が大事だとする一番の理由です。

でも、私はもう一つの理由のほうが大きな理由だと考えています。

その理由とは、上司の仕事の価値感や考え方が、一緒に仕事をするなかで自分にうつってくるということです。

仕事を進めるうえで、上司からの指示や命令、場合によっては細かい点まで指示されることもあります。

そのときに、正しい指示命令であれば良いのですが、そうでない場合もあります。

仕事ができない上司であれば、間違った指示、会社に利益をもたらさない指示が飛んできます。

そのときに拒否できません。

上司の指示命令は絶対です。

それを自分のなかで受け入れていかなければなりません。

最初は抵抗を覚えるのですが、それが長い期間一緒に仕事をしていくと、違和感なく受け入れるようになってしまうのです。

これは本当にヤバいことです。

自然と、上司の悪い価値観や考えが自分のなかに入ってきてしまうのです。

それでも、自分をしっかり持った人は、上司の指示を全面的に受け入れず、自分の責任で会社の利益に資する仕事を行おうとします。

そういったとき、上司は、瞬時に横槍を入れてきます。

部下が上手く仕事を成功させて、会社に利益をもたらしてくれることを上司は望んではいません。

上司の一番の望みは、部下が自分の支配下にあることです。

  • 部下が指示命令に素直に従うこと。
  • 部下が出過ぎないこと。
  • 部下が自分のために働くこと。

結局のところ、部下が仕事ができるかどうかは二の次なのです。

実は、こうした上司の存在が、部下の正しい仕事のやり方や考えを歪めていく大きな原因となるのです。

上司の存在によって、何年にもわたって身に付けた能力やスキルが、破壊されていくことになりかねません。

これこそが、会社員にとって上司との関係が全てという大きな理由になります。

私の経験で言えば、上司からある仕事を指示されたときに、その方法まで指示されることがあります。

その時に心の中では「このやり方では上手くいくはずがない」と思っていても、渋々従うしかありません。

そういったケースが一度ならず、何度も発生してくるわけです。

そうこうしていると、そういった上司の指示にも慣れてくるというか、麻痺してくるのでしょうね。

自然と違和感なく受け入れてしまうことになってしまいます。

その時点で、私は仕事のできないコースへと歩み始めたということになります。

いまのご時世、終身雇用が終わりつつあるなかで、信用できるのは自分のスキルだけです。

それが上司によって使い物にならなくされようとしているのです。

会社員にとって、これほどの危機的状況がほかにありますか?

上司との関係は面従腹背で行きましょう。

いまの会社にいる以上、上司ともめても良いことはありません。

間違った仕事のやり方を命じられたり、会社の利益にならない仕事の進め方を命じられても従っておくべきです。

というのも、上司に指示された通りに仕事を進めていけば、結果は上司が背負うことになるのですから。

とりあえず上司から言われた通りにやっておけば、自分にとって大きなマイナスにはならないということです。

しかし、一方では上司のやり方に染まらないという強い決意をもっておかなければなりません。

上司は人事評価する立場だから、表立っては間違った仕事のやり方に従うが、裏では正しい仕事のやり方を常に意識しておく必要があります。

心の髄(ずい)まで上司に染まってはいけないということです。

上司との関係は上手くさばいて、本当のスキルや能力は、来たる日のために温存しておきましょう。

来たる日とは、あなたが仕事のできない上司とおさらばして、能力を如何なく発揮できる別の上司の下につく日のことです。

上司との関係は会社員にとって全てです。

それは悪い意味ばかりで言っているわけではありません。

良き上司に巡りあえば、または、相性のよい上司にあえば、思いっきり仕事ができることになるという意味でもあるのです。

おわりに

会社員は上司との関係が全てです。

同僚や後輩に好かれても、上司に嫌われれば、アウトです。

さらには、仕事のできない上司にあたれば、仕事のできないやり方を押し付けられ、挙句の果てには能力を低下させられてしまいます。

こういった上司との人間関係を乗り切るためには「面従腹背」が一番の対処法です。

上司が交代するまで、表向きは静かにしておき、来たるべき日に備えて、力を蓄えておくのです。

自分の能力を高めるのに、上司の力は必要ありません。

自分で出来ることはあります。

そうです。自己研鑽に励むのです。

詳しくは以下の記事をどうぞ↓
・40代からでも自己研鑽に励むこと。それが最大の自己防衛です。

来たる日に備えて、自分の持っている武器を磨いておくことです。

しかし、来たる日が必ずしもやってくるとは限りません。

いまの上司がずっとあなたの上司であり続けることだってありますよね。

例えば、会社が小さいため人事異動がない。

例えば、いまの上司が若くて、定年までずいぶんと時間がある。

こうなると、いまの上司とおさらばできる日がやってこないことになります。

その場合は、転職も視野に入れるべきです。

会社員は上司との関係が全てです。

いまの上司との関係が悪く、かつ、おさらばできる可能性がないのであれば、自ら動くことによって状況を打開するしかありません。

そのときは、軽い気持ちで良いので転職活動を始めましょう。

⇒転職活動にはやるべきことの順番がある。

上司を選ぶことはできない。

これはある意味正しいが、ある意味では間違っています。

昔に比べれば、上司は選べる時代になってきています。

少なくとも、転職することで上司を変えることができます。

 

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・転職して『良い人間関係』を手に入れてみてはどうですか。

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