「会社員を長くやっているとダメ上司にあたる」
会社勤めしている人であれば、誰もが抱えることになる最も悩ましい問題です。
というのも、回避する方法も、防ぐ方法もないからです。
例えば、仕事探しのときに仕事内容、給料、勤務地、休日数などは入社前に選択することができます。
しかし、上司は選択できません。選択どころか選択肢すら提示されません。
大袈裟にいえば、自分の命運を決める上司を自分で選べないのです。
そして、そこでダメ上司に当ってしまえば、人生おしまいです。
私も過去に何人もの上司に仕えてきました。
なかには、素晴らしいと思える上司もいましたが、人数でいうと圧倒的にダメ上司の方が多かったですね。
私が我慢できなかった上司について、以下の記事にて書いています。↓
・どうしても我慢できない上司とは。~私の体験談~
そして、ダメ上司に当ったとき、我慢すればすむ問題なのかというと、そう単純ではありません。
実際にダメ上司に当ってしまうと、以下の3つの『実害』が生じます。
①あなたの能力を腐らせます。
②あなたの実績を無価値にします。
③あなたの学歴を無価値にします。
会社員は「上司との関係が全て」と言っても過言ではありません。
良き上司に当るのであれば、給料が多少下がっても構いません。
これは私の意見ですが。。。。
それだけ上司の存在は大きいということを言いたいのです。
今回は、ダメ上司に当ってしまうと、いかに大きな損失を被るかについて説明します。
ダメ上司はあなたの能力を無にします。
ダメ上司が優秀な部下の能力を無にするとは、以下のようなことです。
- 低い人事評価でやる気を削ぐ
- パワハラ行為で精神を砕く
- 飼い殺しや嫌がらせで能力を発揮させない
- 仕事を過剰に与えて心身を疲弊させる
会社はピラミッド構造です。
上に立つ者が下の者に対してパワーを行使します。
部下のあなたがいくら優秀な能力を持っていても、ダメ上司に当ってしまうとそのパワーにつぶされてしまうということです。
本来、上司は部下の能力を最大限に引き出して、それを会社の利益に繋げるのが仕事です。
そのうちの重要な仕事のひとつとして『部下の育成』があります。
「部下に仕事を教えて一人前にする」
「部下の潜在能力を引き出す」
まさに師匠と弟子の関係を彷彿させるものです。
しかし、いまの時代、上司にそこまで期待するのは無理かもしれません。
上司も自分のことで精いっぱいですからね。他人の事にかまっていられないのです。
だから、育成や教育をしてもらおうとは思ってはダメです。
いまの厳しい時代においては、何の危害も加えない上司であれば、御の字だと思うことです。
あなたの能力を無にするような行動を取らない上司に巡り合えるだけでラッキーだと思うことです。
育成してもらおうなどと決して思ってはいけません。
ダメ上司はあなたの実績を無にします。
仕事の実績は本人の能力に因(よ)るところが大きい。
上司が誰であろうと、仕事ができる人はきちんと実績を上げることができます。
しかし、実績を上げても、上司にその実績をもみ消されることがあるのです。
もし、あなたの仕事が営業のようなはっきりとした数字が出る仕事であれば、社内の誰に対しても仕事ができることを知らせることはできます。
しかし、数字の出ない仕事だったらどうですか?
例えば、間接部門の事務職だったらどうですか?
仕事ができるかどうかの判断は、上司の判断に委ねられてしまいます。
実績をあげても、上司から仕事ができない人と評価されれば、仕事ができない人と社内には知らされてしまいます。
ダメ上司に当ると、あなたの実績が無にされるのです。
これでは、仕事へのやる気が失せてしまいます。
あなたの頑張りを上司が評価しないのは、あなたの仕事を評価できる能力がないという理由だけではなく、あなたとの相性が悪いという理由もあるのです。
上司の心の底に、あなたへの嫌悪感があれば、あなたへの評価は低くなります。
上司だって人間です。当然、好き嫌いはあります。
仕方のない面はありますが、そのようなことであなたの会社人生が決められてしまうのです。
こんな腹立たしいことはないですよね。
ダメ上司はあなたの学歴を無にします。
仕事に学歴なんて関係ない。
確かにその通りです。
会社に入ってからは能力主義です。
しかし、会社に入るまではまだまだ学歴社会の部分が残っています。
そのことが良い悪いは別にして、それが現実なのです。
条件の良い会社に入りたければ学歴が高いほうが有利なのは間違いありません。
だからこそ、学生時代に頑張って勉強してきたとも言えます。
条件の良い会社に入れば、高給料・高福利厚生と少しでも良き目を味わえるということで嫌いな勉強を頑張ってきた人もいるでしょう。
そして、長年の努力のすえ、条件の良い会社に入ることができたとしましょう。
しかし、そこで運悪く、ダメ上司に当ってしまえば、これまでの長年に渡って勉強してきた努力が一気に吹き飛んでしまいます。
条件の良い会社に入って、給料や福利厚生の良さを満喫していたとしても、ダメ上司に当れば、地獄と化するのです。
例えば、パワハラに合うことだってありえます。
例えば、飼い殺しに遭ったりするかもしれません。
例えば、辺鄙な場所に左遷されるかもしれません。
一瞬で天国から地獄行きです。
これでは何のために良い学校に入ろうと頑張ってきたのか。。。
高学歴を持っていても、ダメ上司に当れば、過去の遺物となってしまうということです。
おわりに
ダメ上司に当れば、以上のように3つの実害を被ることになります。
ダメ上司に当たることは、我慢できるorできないといった精神論で片づけられる問題ではありません。
実際に損失を受けるのです。
金額で表すことはできませんが、一生を狂わす可能性があることを考えれば、何千万円にも上るかもしれないですね。
それだけ上司との関係は重要です。
にもかかわらず、現実問題として、ダメ上司に当らないための方法はありません。
神に祈るほかありません。
であれば、ダメ上司に当ったときにどう対応するかです。
その答えはひとつ。
その上司と別れることを期待して次の人事異動を待つことです。
対応策にもなっていませんが、これしかありません。
ただし、人事異動がないような中小企業、もしくは大企業でも人事が硬直化している会社であれば、上司が変わる可能性はかなり低いでしょうね。
その場合は、もう転職するしかありません。
ダメ上司の下にいても被害を被るだけです。居続ければ、居続けるだけ損失が膨れ上がっていくだけです。
まずは、転職に関する情報収集からでも始めておきましょう。
・すぐに転職する気がなくても、転職活動は始めておきましょう。
「そんな悠長なことは言ってられない。早くダメ上司から逃れたい!」といった人は、すぐにでも求人探しに取り掛かりましょう。
その際の転職活動の手順については、下記の記事を参考にしてください。
・転職活動は正しい順番で行いましょう。それが転職成功の絶対条件です。
最後に一言。
上司との関係は会社員人生の良し悪しを決める重要事項です。
だから、決して妥協してはいけません。
転職するべきだと判断したら躊躇なく動きましょう!
ダメ上司と時間を共にすればするほど、あなたは貴重な時間を無駄にしているのです。
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