いきなりですが、あなたは会社に管理されることをどう思いますか。
管理という言葉は無機質で冷たい印象を受けます。
機械やコンピュータを管理するのはいいけど、人間を管理するってどうなのでしょうか。
私は嫌ですね。
管理してくる会社は、本当に嫌です。
私は自由に発言ができ、自由な発想で仕事ができるような会社を好みます。
では、社員が管理されている会社にはどういった特徴がみられるのか。
1つには、社内の雰囲気が静けさに包まれたような会社です。
社員間の雑談はなし。
シーンと静まり返った職場では、少しでも誰かと会話すれば、間違いなく他の社員の耳に入るでしょう。
そういった環境では、社員は伸び伸びと仕事ができません。
2つ目として、整理整頓された会社です。
なぜ?っと思われた人もいるではないでしょうか。
整理整頓は素晴らしいことです。
整理整頓された会社は、確かに気持ちのいいものです。
しかし、整理整頓された会社は、人間を管理統制する傾向にあります。
モノだけではなく、人間をもきちんと管理下におさめようとします。
そういった環境では、社員は伸び伸びと働くことができません。
社員を管理しようとする会社は、ブラック企業のように社員の精神にダメージを与えたり、健康を害させるようなものではありません。
それでも、意見を言いやすい雰囲気、やりたいことを思いっきりやれる雰囲気で働きたい人には、かなりツライ環境ではあることは間違いありません。
今回は、管理されて働くことが、どのようなマイナスをもたらすかについて説明します。
社員を管理する会社は、社内が静まり返っている。
社内がシーンと静まり返った会社はどうですか。
そういった環境のほうが集中できる人もいるでしょうが、なんとなく静かすぎてイヤだという人もいるのではないでしょうか。
かく言う私がそうです。
静まり返った会社の何が嫌かって?
まず会話ができないですね。
会話が禁止されているわけではないけど、周囲が静かすぎて話せない。
周囲に迷惑をかけるのではないかという申し訳なさがありますからね。
それともう一つ。
それは『会話を聞かれたくない』ということです。
静かすぎては世間話はできないのは当然として、仕事の話もやりにくいですね。
事務的な仕事の話であれば問題ないのですが、少し込み入っ話になるとどうしても周囲の人に聞かれたくないものです。
特に上司には聞かれたくないですね。
会話が終わった後で、何を言われるか分かりませんから。
これは社員間の会話に限ったことではありません。
お客様や取引者との電話においてもそうです。
込み入った内容の話になると、どうしても他人に聞かれたくない。
周囲の視線が気になって、思っていることを正直に話せないことだってあります。
そうなると、仕事に大きな支障となります。
それでは困ってしまいます。
だから、会社は適度にざわついていた方がよいのです。
会社によっては、静けさを嫌って音楽やラジオを流すところもあります。
適度なざわつきは仕事をする上で気持ちをラクにしてくれます。
このように会社静まり返った雰囲気になるのは何が原因かなのか。
その原因は、『会社の体質』というよりも『上司の考え方』にあります。
明るく伸び伸び仕事をするほうが会社にとっても、社員にとっても良いと考える上司であれば、
冗談を言い合ったり、多少の雑談ができるような職場つくりを心掛けるでしょう。
一方で、社員はことさらに仕事のみをしてくれればよいと考える上司は、私語や雑談を許すことはありません。
そうなれば、会社のなかはシーンと静まり返ってしまうわけです。
どちらかというと、静かと言うよりも、暗いといった方が適切なのかもしれませんね。
社員を管理する会社は、整理整頓がしっかりしている。
次に取り上げる社員を管理する会社とは『整理整頓がしっかりされた会社』です。
会社に入った時に、キレイに整理整頓された会社は気持ちがいいものです。
ビシッと机の上が整理整頓されていたり、書類などがきちんと収納されていたりする状態を見てどう感じますか。
私が感じるのは、几帳面で細かい点まで目が届く会社だということです。
会社が取り扱う商品やサービスに対しての徹底したコスト削減や品質向上、そしてお客様満足度を追求する会社だという良きイメージを持ちます。
これは良き面として捉えることができます。
一方で、働く者からみれば、どうなのか。
無用なもの、無駄なものは何一つなく、合理的な管理された職場は、なぜか落ち着きません。
適度に無駄なものがあったり、散らかっている方が安心感があります。
これはあくまでも個人的な意見です。
でも、整理整頓された会社が良くなのはこれだけが理由ではありません。
モノを整理整頓する会社は『社員を完全に管理する会社』だということです。
分かりやすい例でいえば、製造業の工場をみれば一目瞭然です。
機械や道具が、一ミリもずれることなくきちっと整理整頓されています。
工場では常に『5S』を徹底しています。
『5S』とは整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)です。
では、そんな整理整頓を完全にまで徹底された工場で働いている人はどうでしょうか。
ご存知の通り、完全に管理されています。
立ち位置から、作業時間、そして休憩時間まで、工場に入ってから出るまでのすべての行動が管理されています。
ここでは分かりやすい例として工場を取り上げましたが、普通にオフィスを構える会社においても同じようなことが言えます。
工場ほど極端ではないですが、整理整頓された会社は、神経質までに社員を管理しようとします。
それこそ、電話の掛け方、言葉使い、文章の書き方、挨拶の仕方などまで隅々に至るまで指導やチェックが入ってきます。
そうなるとどうでしょうか。
息苦しさを感じませんか。
過度な指導やチェックは、社員を精神的に追い込みます。
整理整頓が徹底的にされた会社には、そういったマイナス面があるのです。
社員を管理する会社で働くとヤバい理由。
社員の仕事を全てマニュアル化してしまう会社も、社員を管理する会社と言えますね。
社員の行動を縛り、そこに社員の考えや発想を入れることを許さないということですから。
まさにロボット社員です。
いまやAIやロボットの時代です。人間もロボットされるべきでしょうか。
いやそうではないでしょう。
その逆です。
人間は、人間にしかできない仕事をしなければなりません。
人間にしか持ちえない能力を磨かなくてはいけません。
具体的には次のようなものです。
1、発想力や想像力を身に付けること。
2、気遣いや思いやりを身に付けること。
こうした能力は、社員を管理する会社では身に付きません。
社員を管理する会社では、皮肉なことにAIに取って代わられる能力しか生産できません。
もしあなたが社員を管理する会社で働いているとすれば、それはつまり、将来、失業をする可能性があるということです。
失業と言っても、会社を追い出されるというよりも、AIに仕事を奪われるという形での失業です。
会社を追い出されての失業であれば、他の会社に再就職すれば解決します。
しかし、あなたの持っている能力そのものがAIに奪われてしまっては、どこの会社も採用はしてくれません。
これは悲惨であり、危機的な状況です。
おわりに
ではどうすればよいか。
それは『自分の意思を持って仕事をすること』です。
これは大事です。
社員を管理する会社にいると、自分の意思が殺されてしまいます。
そして、頭を使わなくなります。
それが、社員の能力を衰退化させてしまいます。
しかし、現実問題として、社員を管理しない会社なんてありません。
程度の差こそあれ、すべての会社は社員を管理しようとしてきます。
であれば、最も現実的な対応は、管理してくる会社でよいので、自分の意思で仕事ができるようにすることです。
もっと具体的に言うと、責任と権限を与えられた会社で働くということです。
詳しくは以下の記事に書いています↓
・成長したいのであれば、権限と責任を与えてくれる会社に行きなさい。
人やモノを管理することは、会社の利益を追求するためには必要なことです。
しかし、管理統制の対象が『自分』に及んできているなと感じた時は、注意が必要です。
すぐにどうにかなるわけではありませんが、じわりじわりと使い物にならない人材へと変えられてしまう環境に置かれているからです。
最後にもう一度言います。
できるだけ早いうちに、自分の意思を反映して仕事ができる環境で働くことです。
それが、職を失うリスクからあなたを守ってくれます。
コメント