仕事を探すときに何を基準にしていますか。
多くの人は、仕事内容、給料の額、労働時間などを基準にしているでしょう。
私の場合、さらに「転勤あるか、なしか」の基準を追加して職を探しています。
転勤は絶対にイヤなので、この基準を外すわけにはいきません。
各人それぞれが、自分なりの職探しの基準を持っていますが、職探しをする全員にとって重要な基準があります。
それは、「その仕事を継続できるかどうか」といった基準です。
職を探す時に、その仕事を継続できそうか、そうでないかを基準として取り入れておかなければ、後々大変なことになります。
いくら、やりたい仕事に就けても、希望する給料を貰えたとしても、仕事を継続できなければ、元も子もありませんからね。
「その仕事を継続すること」ができて初めて、その仕事をやれる喜び、そして、希望の給料を貰える喜びをかみしめることができるのです。
それでは、「仕事を続けていくことできるかどうか」は何によって決まるのか。
それは『会社の雰囲気』つまり『社風』です。
今回は、社風が仕事を続けていくことにとっていかに重要か。社風が能力を発揮することにとっていかに重要かについて説明します。
仕事継続の鍵は社風があなたに合っていること
その仕事を継続できるかどうかは、「その会社の社風があなたに合っているかどうか」によって決まります。
社風とは、一言でいうと「会社の雰囲気」です。
その会社の社風に合っていてはじめて、
「あなたは仕事で能力を発揮することができ、それが最高のパフォーマンスを生み、それが高い評価を生み、それが結果的にその仕事を長く続けられることに繋がるのです。」
では、社風についてもう少し具体的に見ていきましょう。
社風とは、会社それぞれが独自に持っている雰囲気のことです。
会社が100社あれば、100社それぞれが異なる社風を持っています。
- あの会社は明るい社風だ
- あの会社は厳格な社風だ
- あの会社は体育系の社風だ
社風についての表現方法は、色々なものがあります。
「どの社風が良くて、どの社風が悪い」といったような視点で社風を見るものではありません。
重要なことは、「社風」があなたに合っているかどうかです。
要は、人間関係と同じです。
あなたが社風に合えば、あなたは良い関係を保つことができ、継続して仕事ができます。
逆に、社風があなたに合わなければ、あなたがいくら高い能力を有していても、その高い能力は発揮できずに終わってしまいます。
最悪の場合、その会社では仕事を続けることができなくなることもあります。
あなたが能力を発揮するために「社風」が大事な理由
社風とは会社の雰囲気です。
たとえば、体育会系な雰囲気の会社と、無機質な雰囲気の会社の2つの対照的な会社があったとしましょう。
体育会系な会社とは「上下関係に厳しい、朝礼では大声でスピーチ、飲み会多い、仕事は根性論」といった感じです。
一方、無機質な会社とは「他人に干渉しない、人情がない、困っても知らん顔、仕事を教えてくれない」といった感じです。
あなたなら、体育会系の会社と無機質な会社、どちらであれば能力を発揮できそうですか?
それとも、どちらの社風もパスしたい感じでしょうか?
さて、あなたの能力を発揮するためには、社風があなたに合っていなければならないと再三申し上げてきましたが、それにはきちんとした根拠があります。
まずは、社風を作りだしている正体についてですが。。
その正体は、その会社で働いている「社員の個性や人柄」であるということです。
たとえば、体育会系の社風の会社には、体育会系の個性や人柄の社員が多いといった感じですね。
このことをもって、
「あなたがその会社の社風に合うということは、その会社の社員と相性が合う」
と言い換えることができるのです。
そして、その相性の良さによって良好な人間関係が構築され、あなたの能力は最大限に発揮できるようになるということです。
相性が合わなければ、人間関係が上手くいきませんし、コミュニケーションが上手く取れません。それでは、良い仕事はできないのです。
これが、社風が能力を発揮するのに重要であるとする根拠です。
もし、あなたが体育会系の人間であれば、あなたは体育会系の会社に馴染み、社内で良好な人間関係を築くことができ最大限の能力を発揮できるでしょう。
反対に、あなたが非体育会系の人間であれば、あなたは体育会系の会社の人間に拒否反応を起こすかもしれません。
上下関係に厳しい上司、大声で叱る上司、根性論を丸出しの上司に嫌気が差すことになります。
「自分に合った社風」の会社の見つけ方
私は、事務系の人間です。
性格は内向的で、厳しい上下関係が苦手です。
だから、体育会系の会社には合わないと自己分析しています。
体育会系の会社で事務職の求人が出ていても応募は控えます。
たとえ、好条件でも応募は控えます。
入社しても社風が合わないため、辞める可能性が高いからです。
では、どうやって会社の社風を判断するか。
1番の判断材料は「業界・業種」です。
さきほどの私の例でいえば、体育会系の社風を避けたければ、体育会系の人間が多く働く業界・業種を避ければ良いのです。
その業界とは、建設業界、運送業界、製造業(工場メイン)等、があげられます。
どの業界・業種に属しているかで、その会社の社風の大部分は判断できてしまいます。
というのも、それぞれの業界・業種において、集まってくる人のタイプは同じような感じです。
たとえば、建設業界であれば、荒っぽく、粗野な感じの人が集まってくるので、建設業界はそういった社風になってきます。
2番目の判断材料は「会社のホームページ」です。
社長や社員の写真が載っていれば、その人の容姿や、写真から伝わってくる雰囲気でふわっとした社風は感じ取れます。
3番目の判断材料は「職種」です。
私は事務系ですが、事務職の多い会社は、静かで少し暗めの社風ですね。
弁護士や税理士事務所などは、ほぼ全員が事務仕事なので、そういった社風が多いです。
逆に、営業職の多い会社は、元気いっぱいでノリの良い社風ですね。
保険会社や不動産販売業などは、営業職中心の仕事であるため、そういった社風が多いです。
おわりに
「社風に合っていること」は、仕事で成果をあげるための重要なファクターです。
社風が合わない会社で働くことは、相性の合わない人と付き合うことと同じ。
相性が合わない人とは、長期間にわたって付き合うことはできません。
無理に付き合おうとすると、ストレスが溜まる原因にもなります。
仕事探しを、給料や仕事内容、休日数といった基準で行うことは全く問題ありません。
そういった基準でピックアップした求人案件の中から、
いざ応募するときには、
「あなたが働きやすい環境である会社」
「あなたに合った社風の会社」
を選択して下さい。
そうしなければ、せっかく入社したはいいが、すぐに辞めることになってしまいます。
そのためにも、求人案件探しはハローワークだけに頼るのではなく、転職エージェントを活用してください。
転職エージェントは、事前に「希望の社風」や「希望の労働環境」を伝えておくことで、それに見合う案件を紹介してくれます。
転職エージェントは、最大手の『リクルートエージェント』と最多の求人情報を持つ『ビズリーチ』の2社に登録しておけば充分です。
なお、転職エージェントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。↓
・転職エージェントを使う最大のメリットは、転職リスクを減らせることにあり。
社風に合うかどうかは、能力が発揮できるかどうかの最も重要なポイントです。
給料や仕事内容で妥協することはあっても、社風では妥協しないでください。
というのも、社風が合わなければ、転職できてもすぐに退職することになるからです。
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