あなたが35歳を過ぎているとすれば、親御さんは結構な年齢になっているのではないでしょうか。
親御さんの中には元気にまだ仕事をしている方もいれば、体調を悪くして日々の生活にも支障をきたしている方もいるでしょう。
あなたのご両親はご健在ですか。
いま、あなたが親の近くに住んでいるのであれば、たまに様子を見に行けたりもするでしょう。
しかし、遠方だとそういうわけにはいきませんよね。
正月やお盆休みの長期の休みの時に帰省するくらいではないでしょうか。
元気なうちはそれでも良いでしょう。
しかし、いまは元気で生活している親御さんも、いつかはそれが難しくなってきます。
そうです。人は必ず衰えていくもの。
その時、どうするかです。
親の面倒を見る人があなた以外にいなければ、あなたがどうにかしてあげるしかありません。
まさか、何もせずにいるなんてことはないですよね。。
今回は、親の面倒をみるために田舎に戻って働くという選択肢についてお話しします。
親の面倒は誰が見るのか
人はいつか衰えが来ます。
そこに例外はありません。
あなたもいつか衰えがやってくるでしょう。
しかし、年齢からしてあなたの前にあなたの親御さんです。
高齢になると病気もさることながら、生活するのに何かと支障が出てきます。
買い物に行けない。家事ができない。
何かと生活の中に不自由さを感じます。
あなたが近くにいれば、なにかとサポートができるでしょう。
しかし、遠方であったらどうしますか。
あなたの兄弟姉妹が親の近くに住んでいるのであれば、まだ安心できるでしょう。
そういった人もおらず、親の周辺に身内がいない状態であれば、あなたはどうしますか。
親のことが心配になりませんか。
私は、幸か不幸か、30歳で体調不良になって地元の田舎に戻ってくる羽目になりました。
だから親は近所にいます。
親は口には出さないが、私が近所にいることで安心はしているみたいです。
いまは元気でまだ仕事をしており、私が何かをサポートすることはありませんが、とりあえず何かあったら対応できる距離にはいます。
親を一人っきりにして仕事ができますか。
両親とも健在であれば、二人で力を合わせてなんとかなるかもしれませんが、片親だけ一人ぼっちの状態では孤独です。
いつ何が親に降りかかってくるか分かりません。
そんな状況で、あなたは仕事に専念できますか。
おそらく仕事への影響は避けられないでしょう。
とりわけ、コミュニケーションを取る場面では仕事への影響が出てしまいがちです。
お客様、取引先、そして社内での人たちとのコミュニケーションです。
もし、心のなかに心配事があるとそれが顔の出てしまい、いつも通りにはスムーズにいかなくなります。
仕事が接客業や営業だと、その影響度は小さくありません。
常に明るい表情を保ち、常にモチベーションを上げておかなければならないからです。
さらにもっと大変なことがあります。
それは、実際に不幸なことに大きな病にかかってしまった場合です
有給を取ってかけつけなければなりません。
日数をどれくらい取ればよいのか?
短日数で終わるのか?それとも長期の有給が必要になるのか?
自分が休んだ時の仕事はどうすればよいのか?
こうなると、もう頭は真っ白です。
そして、なんとか大事に至らずに済んでも、その後の対応に頭を悩まされます。
親に傍にいてあげたほうがよいのか。かといって、仕事があるためいつまでも休んではいられない。
悩みは尽きません。
親の身体と会社の間に挟まれてしまって答えはでません。
両方ともに大切なものですから。
親元から離れて仕事をすると、こういった場面にはいつか必ず直面することになります。
親のために故郷に転職するのも立派な選択です。
親元を離れて仕事をしていると、親が高齢化すると様々な心配をしなければなりません。
やはり、高齢となる親を放っておくわけにはいきませんよね。
では、親を自分の傍に呼び寄せますか。
それは現実的ではありません。
やはり、あなたが親元に帰ってあげるべきでしょう。
親元といっても、あなたが幼少の頃に住んでいた場所です。
故郷に戻って、親元で安心して働くのも立派な人生です。
さらに言えば、もし親元に帰ってあげたいと思うのであれば、早いに越したことはありません。
この点は重要な部分です。
というのも、40代の半ば以降になると、仕事探しに苦労するからです。
パートなどの非正規社員であれば、すぐに見つかるでしょうが、正社員となると時間を要することになりかねません。
そこで、一番良い方法は、
『親が元気なうちに、親の近場で正社員の職を見つけて早めに転職しておくこと』
です。
親は年齢を重ねれば、いつかは弱ってきます。
その日を見越して、あなたが若いときに、できるだけ良い条件で親の近所に転職しておくのが得策です。
若いときのほうが、転職しやすいというのもありますが、出世もできるということです。
やはり40代以降で入社すると、いきなり管理職入社もできますが、それが叶わなくて一般社員だと、年齢的に昇格は厳しいでしょうから。
親のために故郷での転職を成功させる方法
親のために故郷で転職するとなると、普通の転職よりも有利な点があります。
それは転職理由です。
「親の将来を考えて、地元に転職したい」
「親が一人暮らしであるため、近くに戻って来たい」
これは誰が聞いても納得できる転職理由です。
前職の退職理由は面接で必ず聞かれる質問事項です。
その答え方で採否に影響が出てくるため、その返答の仕方には頭を悩ます応募者も多い。
その点、退職理由が親の面倒を見るためというのは返答しやすい。
それに面接官を十分に納得させることができるものです。
問題は、いまの住まいから親元の故郷の距離が遠いため、転職活動がやりにくいことです。
求人探しや応募はネットを用いれば対応できますが、面接となると実際に故郷まで足を運ばなければなりません。
そこで大事になるのが日程調整です。
応募先企業が面接日を指定してくるのが一般的ですが、できればこちらの要望を聞き入れて欲しいところです。
なにぶん距離があるために有給休暇を取るなどして時間を作る必要があるからです。
距離によっては休暇が2日必要になることだってあります。
そこで役に立つのが『転職エージェント』です。
転職エージェントは、求人案件を紹介してくれる転職支援サービスを行っています。
それもただ案件を紹介してくれるだけではなく、面接の調整から採用になった場合の条件交渉を行なってくれます。
転職活動をする中で転職エージェントを活用しないのは大変もったいないです。
まだ登録をしていない人は早めに登録しましょう。
おわりに
親のために転職するとなると、親のために自分の人生を台無しにするような感がありますが、それはまったく違います。
親の面倒を見るための転職は「自分のための転職」です。
親の面倒を見たいのは自分が見たいからです。
それは義務でも強制でもありません。
親を面倒を見ることで、自分が安心して仕事が出来るのです。
これが一番大きいことです。
どんなに高い給料をもらおうと、どんなに希望する仕事に就くことができようとも、心の中に悩みの種を持っていては、満足度も半減します。
親の面倒を見れる環境で仕事ができることは、その悩みの種を取り除くことになります。
そう考えると、故郷に戻って転職すれば、後顧の憂いを断ち切って仕事に専念できます。
精神的に落ち着いた状況で仕事ができます。
これは仕事をするうえで大切なことです。
「自分の能力を最大限に発揮するためには、私生活が充実させること」
これは私が若い頃に上司に言われた言葉です。
私生活に不安や心配事があると必ず仕事に響いてきます。
だから、あなたは自分のために、親の面倒を見れる環境で仕事をするのです。
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