新卒入社して初めての仕事は『新人研修』です。
新人研修では、仕事上の言葉遣い、マナーなど仕事に関する基礎知識などを受講することになりますが、それだけではありません。
研修では経営者や幹部などが出席し、会社の方針や会社の考え方を直接聞くことになります。
ここが研修の肝(きも)になります。
というのも、経営者や幹部の人柄や考え方に触れることによって『会社の本当の姿』を知ることができるからです。
就活中は採用担当者の話で会社を知ることになるのですが、その時点ではあなたは会社の外部の人であるため、会社の本当の姿は分かりません。
実際に会社入ってこそ、会社の真の姿が見え始めます。
新人研修はあなたが最初に会社の真の姿に触れる場所です。
そこでいろいろな研修をしたり、会社経営者や幹部の話を聞くなかで「これは違うな!」という感覚を持つこともあるでしょう。
そうした違和感が小さいうちは良いのですが、実際に日常業務に入って違和感が大きくなるようであれば再就職のサインだと考えましょう。
新人研修は会社の玄関です。
玄関口でこれはおかしいと思うような会社であれば、玄関から家の中に入っていっても良いことはないでしょう。
今回は新人研修で違和感を感じたら、それは再就職のサインだというお話です。
新人研修で違和感を感じるのはよくある話です。
「希望の会社に入社できた」
「希望の仕事に就くことができた」
本当に喜ばしいことです。
でも、本当にいまの会社や仕事があなたの希望に叶ったものなのか。
もしかすると、あなたの錯覚にすぎないかもしれません。
というのも、就職活動を通じて、仕事のこと、そして会社のことについて、あなたの頭のなかにある情報や知識は全て会社関係者からの話によるものです。
会社関係者とは主に人事担当者です。
人事担当者は優秀な人材を確保しようと必死です。
彼らにもノルマがありますからね。
ノルマを達成するため、会社の悪い部分や短所は隠し、できるだけ会社の良い点をアピールする傾向にあります。
そしてあなたが実際に仕事をしてみて、現実世界とのギャップにショックを受けることになりかねません。
初めてギャップを感じたのは新人研修の中になります。
全ての会社が新人研修をやるとはかぎりませんが、新人研修のない会社でも上司や先輩から仕事の基本的なことについては学ぶことになるでしょう。
大きな会社になれば、新入社員一同に集まって研修を行います。
新人研修は会社の玄関です。
国の玄関である空港に着陸したときに、その国を肌で感じるのと同じように、新人研修で会社の雰囲気や社風を感じることができます。
新人研修で『会社の真の姿』が分かります。
本格的な仕事に入っていく前に新人研修があります。
新人研修はこれから働く人にとっての登竜門であると同時に、会社の縮図だと考えましょう。
会社の縮図とは、会社の全てが詰まっているということです。
就職活動のときに対応してくれていた人事担当者が、実際に入社したら全く対応が素気ないということもあります。
あなたは入社前はお客様扱いですが、入社後は下っ端として扱われます。
人事の担当者の指示命令には従って、研修を受けなければなりません。
研修は会社の色が出ます。
新人研修において、会社はあなたを会社の色に染めようとしてきます。
そのときに会社の本当の姿を知ることができます。
経営者や幹部の話の中で、
「こういった社員になりなさい」
「こういった能力を身に付けなさい」
といった感じのであなたを会社色に染めにかかります。
また、研修を通じて、いまの会社が社員をしめつけるような会社なのか、それとも自由奔放に仕事をさせてくれる会社なのかを知ることもできます。
私の知り合いの会社では、研修の中でランニングを取り入れている会社がありました。
トレーニングウエアに着替え、会社の周辺を新人全員でランニングをするというものですが、こういった会社はブラック企業の匂いがプンプンです。
連帯感や一体感を社員に押し付けることで、社員を統制しようとするのが見て取れます。
新人研修での違和感がずっと続くようであれば再就職しよう。
新人研修は会社の玄関です。
会社の玄関に入ってみれば、会社の真の姿を見ることができます。
そのときにあなたが違和感を感じたならば、その違和感は今後も膨れ上がった行く可能性は高いですね。
会社には企業文化や企業風土があります。
長年にわたって築き上げられたもので、仕事をする上では大変重要です。
これらは会社に入らないと知ることはできません。就活の会社の外側にいるときは知ることはできません。
だから、新人研修であなたが感じた違和感の原因は、いまの会社の企業文化とや企業風土と合わないということです。
違和感が多少であれば、今後慣れていく可能性もあるでしょうが、違和感が大きなものであれば慣れていくどころか、今後ますます大きくなっていくでしょう。
そして、いまの会社に居ることに苦痛を感じてくるでしょう。
そのときには躊躇なく、転職しましょう。
あなたがいまの会社に新卒で入社したのであれば、おそらくあなたは20代のはずです。
20代であれば、自分に合う会社を探せるチャンスはいくらでもあります。
20代でも、新卒から3年以内であれば第二新卒扱いです。
第二新卒扱いであれば、新卒と同じように全く未経験の仕事にも就くことができます。
それに第二新卒は一度会社を経験したことで、会社の目利きができるようになっていますので、次の会社選びでは失敗は少なくなるでしょう。
ただ、第二新卒と言えども、2回目の就職となるので新卒の就職活動ではなく、転職活動ということになります。
就職活動と転職活動は違います。
そのため、転職活動をする際には転職アドバイザーをサポート役を必ずつけましょう。
転職アドバイザーを付けるには、転職エージェントに登録することで実現します。
登録料は無料です。
転職アドバイザーは色々なアドバイスや必要な情報を提供してくれますし、何よりもあなたの相談や悩みに寄り添ってくれます。
転職活動は孤独な闘いですので、いつでも相談できる相手を持つことは心強いかぎりです。
以下は私のオススメの転職エージェントです。
転職支援サービスは転職を成功させた人であれば、ほとんどの人は利用しています。
希望の求人情報を無料で紹介してくれるので、是非、活用してみて下さい。
きっとあなたの転職活動を応援してくれます。
30代になっても転職は十分に可能です。
でも、20代の方が年齢が若い分、転職先の選択肢を広く持つことができます。
いまの会社に違和感を感じているのであれば、早いうちに行動を起こすに越したことはありません。
おわりに
新人研修は入社して最初の登竜門です。
そこで初めて『会社の真の姿』に触れることになります。
あなたが想像通りの会社であったと確信できれば良いのですが、そうではなく「この会社は自分には合わないのではないか」と違和感を持った場合どうするか。
せっかく就活を頑張って入社した会社なのだから、まずはなんとか頑張ってみるべきでしょう。
もしかしたら、研修中に感じた違和感が消えていくかもしれないですからね。
問題は違和感が消えずに、逆にどんどん大きくなっている場合です。
そのときは躊躇なく再就職して下さい。
違和感を抱いたまま仕事をしても、面白くもないでしょうし、あなた自身が成長していきません。
仕事への情熱がなければ、いくら給料のためと割り切っても精神的にツラいでしょう。
20代は、まだまだやり直しが効きます。
常に前進あるのみです。