大企業の社員でもクビになる時代がやってきました。
大企業の安定神話の崩壊ですね。
安泰・安心・盤石と言われた大企業の社員ですが、これからはリストラに怯える日々を送らなければならないわけです。
一生懸命に勉強して良い大学に入り、厳しい就活を勝ち抜いて大企業に入ってしまえば、あとは安泰の人生を送れると思ったのに。。。
そんな人生設計はもう通用しないということです。
いま大企業に勤めている人はどんな心境でしょうかね?
とりあえずはリストラの対象にならないことを祈りながら、このまま大企業で頑張るしかないだろう!と考えている人がほとんどでしょう。
しかし、本当にそれでよいのでしょうか。
リストラの対象にならなければラッキー、リストラの対象になればアンラッキーという人生を残り定年まで送らなければなりません。
それはあまりにリスキーな生き方であり、虚しい生き方だと思いませんか。
自分の人生を会社の人事に決められるということですからね。
今回は、大企業に勤めているミドル世代に、リストラに怯える人生から脱却して、前向きな人生を送ってほしいという話をします。
大企業リストラ時代に突入です。
大企業の社員がリストラされる時代に突入です。
一昔前までは考えられないことですよね。
それもこれも、すべては企業を取り巻く環境が厳しくなったからです。
以前のように会社が安定的に利益を出せる状況ではなくなったのです。
大企業はビジネスの規模が大きいだけに、儲かるときはすごい金額を計上するが、一転して経営が厳しくなるとちょっとやそっとのコスト削減では間に合いません。
そこで大きな経費削減のために、目をつけたのが人件費です。
大企業の人件費はびっくりするほど大きい金額です。
大企業ともなれば、従業員の数は多く、給料も半端なく高い。特にミドル世代の給料額は羨ましいほどの金額にのぼります。
ミドル世代の人件費をばっさり切れれば、会社としては大きな利益貢献になります。
実際に、最近は有名な大企業が45歳以上対象のリストラ断行というニュースが報道されています。
45歳以上が辞めてくれれば、会社としては大きな経費削減です。
リストラ候補にされた瞬間からもう会社には居られない。
大企業がリストラするときは、希望退職者の募集のという形をとります。
解雇は法律上できませんので。
希望退職者には定員が決められており、応募人数が定員に満たないと会社としては困ります。
そこで表に出ないように個別に社員を呼んで退職勧奨がおこなわれるわけです。
その対象者は人事評価で低い評価を受けている社員ということになります。
人事部がネチネチと希望退職の募集に応じるように説得してくるわけです。
そもそも、リストラ候補にのぼった社員にしてみれば、なんで俺なんだ?って気持ちでしょうね。
これだけ頑張ってきたのに。。
これだけ真面目に会社のために貢献してきたのに。。
自分の知らないところで勝手にリストラ候補にされているわけです。
たまったもんじゃない。
そして、一度リストラ候補にされると会社で生きていくのは難しいというのが会社社会です。
もし退職勧奨に応じなければ、次の手を打ってきます。
イジメや嫌がらせなど、法律に触れない範囲で執拗に会社から追い出そうとしてきます。
普通の精神の持ち主では耐えれないでしょうね。
リストラされると絶望的な状況が待っています。
リストラ対象者は人事評価の低い社員ということになりますが、そもそも人事評価なんて上司との人間関係の良し悪しで決まるものです。
純粋に仕事ができるかどうかだけで評価されるものではありません。好き嫌いの感情や相性の良し悪しが反映されてきます。
そんな人事評価で昇給や昇格が決まるだけでも腑に落ちないのに、今度はクビ切りまで決められてしまうわけです。
もう腑に落ちないというよりも、恐怖で身震いしてしまいそうですよね。
誰でもそうですが、クビになって仕事を失うことが最も恐怖です。
それもいきなり、前触れもなくやってくるわけです。
頭の中はパニックで真っ白状態です。
クビでの退職は、普通の退職と違ってマイナス面が大きい。
1つ目は、辞めるための心の準備ができていない。
自分から辞めるのであれば、退職日を設定してそこから逆算して家族への説明や次の転職への準備などができるでしょう。
そうした時間的余裕がない。
まずは「これからどうやって生きていこうか?」という思いが浮かぶでしょうね。
家族もショックを受けるでしょうし。。世間体もあるし。。
すぐに次の仕事を見つけないといけないという切羽詰まった気持ちにもなっているし。
とにかくやること多すぎて頭は混乱します。
2つ目は、自分が必要のない人材だと思われたことですよね。
自ら退職する場合との決定的な違いです。
これは自信を失いますね。
お荷物社員と見なされたわけです。
次に仕事を見つける際にトラウマにもなるでしょう。
リストラされる前に元気のよい中小企業へ移ろう。
最近の大企業のリストラを見ていると45歳以上を対象にしているみたいです。
給料が高い世代を狙っているわけです。
正直、45歳過ぎての再就職は地獄です。
たとえ再就職先が決まっても、採用条件がかなり落ちるでしょうね。
それだけではありません。
大企業のリストラにあって辞めたことが次の会社で知れ渡ると、何かと仕事がやりにくいということにもなります。
リストラ社員というレッテルを貼られると、仕事ができない人と言うイメージを周囲に与えてしまいますからね。
そんな悲惨な状態がいつ襲ってくるかもしれない大企業です。
もう大企業安定神話は崩壊です。
そこで私がおススメしたいのは、大企業とおさらばして『元気のよい中小企業』へ転職することです。
それもできるだけ若いうちが良いでしょう。
中小企業へ転職するとはっきり言って条件は落ちます。
大企業並みの給料はもらえません。
しかし、大事なことはまずは雇用を確保しておくことです。いつクビになるか分からない状況から脱しておくことが大事なのです。
中小企業だったらクビにされることはないのか?という意見はあるでしょう。
クビにされることはないとは言いませんが、大企業のような多数の人間を十把一絡げにして放り出すようなことはありません。
中小企業が大企業のような早期希望退職者を募集などすれば大変なことになります。
優秀な人材が流出してしまかねません。
早期希望退職制度を使っての退職は、通常の退職に比べて退職金が水増しされます。
優主な人材は水増しされた退職金を手にして、別の会社に転職するでしょうね。中小企業から中小企業へ移っても待遇面で落ちることはありません。
もしかすると、高い能力が評価されれば待遇を上げて転職できるかもしれません。
中小企業は優秀な人材が抜けられれば死活問題です。
中小企業の経営は優秀な人材に依存した格好で成り立っているのですから。
一方大企業の場合が、早期希望退職制度で優秀な人材が逃げても大した痛手は被りません。
大企業は確固たるシステムで仕事が流れています。大企業で働く社員のことを歯車の一部という言い方をされますが、まさにそれです。
代わりはいくらでもいるということです。
おわりに
大企業の安定神話の崩壊は、働き手にとって大きな出来事です。
もう頼れるものは、自分の能力とスキルしかないことを突き付けられたようなものですから。
⇒40代からでも自己研鑽に励むこと。それが最大の自己防衛です。
頭では理解していたけど、現実的に目の前で見せつけられると身が引き締まる思いです。
その点については、大企業の社員は企業に頼り切って、自己研鑽を怠っている傾向があります。
特に40代~50代の大企業社員は肩書で仕事を回すことができますからね。
世間的には、大企業の社員というと仕事ができるというイメージが強いですが、実はそうでもない。
大企業というネームバリューで仕事をしてきたため、大企業の社員に能力があるかどうかというと甚だ疑問です。
だから大企業を放り出されると、大変な状況が待ち受けています。
再就職も大変でしょうが、それよりも大変なことは、能力が高いという先入観で採用されるため入社後に仕事ができなくて苦しむという事態に陥ることです。
それは大企業特有の環境で育てられてきたことが原因です。
詳しくは下記の記事どうぞ↓
・ジョブローテーション人事があなたの市場価値を低下させている。
そういった事情も踏まえて、早い段階から大企業を飛び出し、中小企業で能力を磨く必要があるのです。
待遇面については中小企業で結果を出してあげればよいだけです。
大企業で地を這うよりも、中小企業でトップに君臨する方が面白い人生が待っていると思いますよ。
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