40代にもなれば、仕事をしていて体力の衰えを感じ始める年代ではないでしょうか。
- 朝起きがつらい。
- 残業がしんどい。
- パワーが出ない。
年齢のせいだと思ってやりすごせている間は大丈夫かもしれませんが、仕事に支障が出るくらいのレベルになればそうはいきません。
最悪の場合、休職したり、退職に至ってしまうケースだって十分にありえるのです。
そうかといって、どんなに健康管理に努めようと病気にかかるときはかかります。
そのときに、一生分の生活費を賄えるほどの蓄えがあれば問題ないのですが、そういった人はそうはいないでしょう。
仕事ができなくなり、順調だった会社員生活も一気に奈落の底へと転落です。
そうならないことを祈りながら、一方では、万が一に備えて準備できることはしておくべきです。
準備できるものとして、まずは『お金』です。
生活費に治療費とお金なくしてはどうしようもありませんからね。
そして、もう一つは『病気療養に寛容な会社』で在籍しておくことです。
これは意外に大事なこと。
会社によって病気療養者に対する態度は全く違ってきます。
健康を損ねたときに病気療養が長引けば、会社の反応が気になるところでしょう。
会社の反応いかんによっては治療へも影響してくるでしょうから。
今回は、40代になると健康リスクが表面化しますので、そのときに備えて『社員に優しい会社』に在籍しておくべきというお話です。
いくら健康管理しても病は防げない。
会社員には年1回の健康診断が義務付けられています。
普通に健康的に生活している人であれば、医者の診察を受けることと言えば、会社の健康診断くらいしかありません。
たかが年一回の健康診断で、健康状態が正確に分かるわけはありません。
診察科目の数値が異常かどうかだけの診断では、気休め程度でしょう。
受診者の私たちも、そのことは十分に承知しながら、とりあえずは数値に異常がないことで、自分を安心させたいだけ。
また、40代にもなれば、日々の生活において健康管理を行っている人も多いのではないでしょうか。
食事、運動、睡眠において、それぞれに合った健康管理を実践し、なかにはサプリメントを服用して食事で摂れない栄養分を補っているほど熱心な人もいます。
しかし、いくら健康診断を受け、健康管理を徹底しても、病を防ぐことはできません。
40代で癌を発症したり、命に関わる大病をした人は、健康管理をしっかりとしていれば防げたのでしょうか。
きっと、防げてはいないでしょう。
酷(こく)な言い方ですが、それはもう運が悪かったとしか言いようがないのです。
さらに、最近、社会問題となっているストレスによる精神疾患で休職や退職を余儀なくされる人についても同様です。
健康診断や健康管理では防ぐことはできません。
精神疾患を患う人は、自覚症状がない状態で進行していきます。
そして、ある日突然、会社に行けなくなった時になって初めて精神疾患に罹ったことを知ることになります。
健康リスクに備えた会社選びが大事になってきます。
基本的には、健康はコントロールできません。
検査の数値の改善を目標とするならば、食事や運動を中心とした健康管理で達成できるかもしれません。
しかし、命に関わる大病を避ける手段はありません。
であるならば、運悪く、命に関わる病気はもちろんのこと、仕事に支障が出るような体調不良や休職をしなければならないような疾病に罹ったときに、備えることが大事になります。
備えることと言ってすぐに思いつくものは『お金』です。
治療費や無収入の間の生活費を蓄えておく必要があります。
⇒ミドル世代になったら「失業に耐えうるだけの現金」を確保すること。
そして、もう一つの大事な備えがあります。
その備えとは、病気療養に対して『寛容である会社』に所属しておくことです。
病気療養者に対する会社の姿勢はまちまちです。
社員思いで療養に理解を示す会社もあれば、戦力にならない者は必要ないという考えの会社もあります。
療養する立場からすれば、会社の姿勢によって治り方は大きく違ってきます。
精神穏やかに過ごせるかどうかは、大変重要なことです。
さらに言うと、病気療養中もなることながら、復帰後の会社の対応も大事になってきます。
治療明けにすぐにこれまでの通りの業務遂行は難しいものです。
会社が時短勤務や簡易な仕事などのなんらかの配慮をしてくれる会社であるかどうかも重要になってきます。
たとえば、ガンになると依願退職する人が多いと言われています。
これは、治療を続けながら仕事をすることの大変さからです。
会社の協力と理解がなくしては仕事を続けることが難しいのが現実です。
自分の在籍している会社の懐の深さがどれくらいなのかによって、各人が抱えている健康リスクの大きさは異なってくるということです。
病気療養に寛容なのは『社員に優しい会社』です。
『病気療養に寛容な会社』であるかどうかを判断するための決定的な材料はありません。
ただ、いくつかのヒントとなる「判断材料」は、紹介できます。
それが以下の通りです。
- 業績が良好な会社は寛容な会社です。
- 健康管理室のような部署を設けている会社は寛容な会社です。
- 能力主義よりも、年功序列に近い人事制度の会社は寛容な会社です。
- 福利厚生が充実している会社は寛容な会社です。
以上の4つを一言でまとめるならば『社員に優しい会社』です。
いまの熾烈な競争社会時代において社員を人材として見ている会社。
従業員の生活向上こそ業績に繋がるいう考えの会社です。
それを最もよく表したものが『終身雇用制度』です。
いまでは、終身雇用制度は崩壊してします。
しかし、社員には定年まで勤め続けてもらいたいと思っている会社は多く存在しています。
いまの競争時代に、そういった緩い体質の会社は生き残っていないのではないかと思われがちですが、実はまったくの逆です。
そういった従業員の生活を守ろうとするDNAを持つ会社のほうが、良き人材が集まり、結果的に熾烈な競争を勝ち残っているのです。
いまの言葉で言えば『ホワイト企業』という表現になります。
問題は、こういった会社は離職率が低いために中途採用での求人が出ることが滅多にないということです。。
それでも、今は転職の時代です。
ホワイト企業の社員であっても、様々な理由で他の会社に移ることもあります。
そこに空席ができ入社できるチャンスが訪れる可能性は十分にあります。
その貴重な情報を提供してくれるのが『転職エージェント』です。
転職エージェントは、転職支援サービスを展開しており、その一環として転職求人情報を提供しています。
こちらの希望条件を伝えておくことで、メールにて該当する求人情報の連絡をくれます。
「離職率が低い」「福利厚生が充実している」といった希望条件を伝えておけば、「社員に優しい会社」の求人を紹介してくれるでしょう。
なお、転職エージェントについては、いま人気度抜群の『ビズリーチ』に登録しておけば十分です。
料金はかかりませんので、使えるものはどんどん使っていきましょう。
おわりに
40代になれば、お金や地位も大切ですが、療養を余儀なくされるときのケースも頭の片隅に入れて会社選びをしなければなりません。
健康なうちは、自分には関係ないと他人事のように感じます。
しかし、人生の転機は突然やってきます。
会社員は、労働力を提供してお金を稼ぐ商売です。
高収入であっても、高役職に就いていても、健康を損なった瞬間に労働力を提供できなくなり、これまでの全ての手にしていたものを手放さなければなりません。
これは会社員の最大リスクと言ってもよいかもしれません。
この点でよく比較されるのが資産家です。
不動産や株などの資産保有者は健康を損なっても収入が途切れることがありません。
労働力を提供してお金を稼いでいるわけではないからです。
私たち会社員もリスクヘッジのためにも資産を保有して、そこから収入が入るようにしていかなければなりません。
そうはいっても、資産を保有するとなるとまとまった資金が必要になります。
そのためには、いまからでも遅くないので少しずつでも資金を貯めていくことために『副業』をやっていきましょう。
空き時間や休みを利用しての副業です。
これが会社員の健康リスク対策になるのです。
ただ、副業で資金を貯めるまでには数年はかかるかもしれません。
その間の健康リスクへの対応としては『社員に優しい会社』に属しておくことです。
病気にかかってからでは手遅れです。
転職できるうちに手を打ちましょう。
・これからは『副業できる環境が備わった会社』への転職が確実に増えていきます。
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