40代が転職するのに役に立つのは、肩書きではなくスキルです。

40代の転職

40代で転職しようと思った時、いまの会社での地位や役職を気にしてしまう人がいます。

「40代で無役職は情けない、能力がないと思われる」と勝手に思い込んでしまい、転職を躊躇してしまうのです。

大変もったいないことをする人が多い。

会社が、人を採用するときの判断基準は「会社に利益をもたらせてくれるかどうか。」

この一点で判断します。

だから、無役職であっても、地位が低くても気にする必要はないのです。

実際に、採用する側の会社はそういったことを気にはしていません。

「能力とスキル」しか見ていません。

今回は、40代で転職するには、

『いまの会社での肩書よりも、実務能力を持っていることの方が重要なこと』

について説明します。

 

肩書きなんて転職活動では効果なし

「○○部長、△△課長・・・・」なんて呼ばれると、ついつい嬉しくなってしまう人もいるでしょう。

肩書きで呼ばれると、まるで自分が何か特別なパワーを手にしたかのように思ってしまうようです。

あなたの周りにもいませんか?

役職が付いた途端に、態度が大きくなった人。上から目線に話すようになった人。。。

しかし、そんな特別なパワーも効果があるのは、いまの会社に居る間だけです。

会社を辞めた瞬間に、肩書きを外した「○○さん」に戻ります。

これは、転職活動をする際にも同様です。

履歴書には、肩書きを記入できますが、だからといって転職活動がスムーズに行く保証は全くありません。

どうして、転職活動に、肩書きが効力を発揮しないのか?

それは、肩書きがある人が、仕事ができる人とは限らないからです。

会社員であれば、誰でも知っています。

「肩書きなんて、仕事の能力とは関係ない。」

「会社の人事なんて、好き嫌いで決まったりするもの。」

詳しくは、こちらの記事にて書いています。↓
・社内評価なんてどうでもいい。それよりも社外評価を気にするべきです。

ということは、転職活動には、肩書きや役職がなくても、気にする必要はないということ。

転職試験は「仕事ができるかどうか」の基準だけで採否が決定するのです。

実務能力・スキルがあってこそ転職できる

いま「銀行業界」では、転職希望者が増えています。

銀行業界といえば、かつては就職希望ランキングでも上位に名前を連ねるほどの業界です。

人気の理由は、高給で安定しているからです。

さらには、銀行に勤めていると社会的信用がある人と思われていたからです。

それが、いまでは状況は一変しました。

銀行業界の先行きは、きわめて暗い。収益があがらない。給料も高くない。

さらに銀行の数が多すぎるため、これから銀行の数は減っていきます。

それに伴うリストラで身の危険が迫っています。

そうした事態を踏まえての転職希望者の増加といったところででしょうか。

では、銀行業界の人は、転職市場での価値はどうなのか?というと、これがさっぱり不人気なのです。

銀行員は、つぶしが効かないと言われるほど、スキルがない。

「銀行員は財務に精通している。金融に詳しい。経営アドバイスができる。」

と思われていますが、それはただの妄想です。

イメージ先行で、実務能力が伴っていません。

ある銀行の支店長が、私に言った言葉が忘れられません。

「銀行員ができるのは、頭を下げるくらい。何か特別なスキルを持っているわけではない。」

銀行という大看板で仕事をしているだけ。

これも、ある種の「肩書き」です。

肩書きだけでは、転職はできません。

やはり、重要なのは実務能力・スキルです。

スキルがなければ転職後に泣くことになる

立派な肩書きがあろうと、高学歴であろうと、エリート銀行員であろうと、

『スキルがなければ転職できない』ということです。

しかし、スキルがなければ困るということでいえば、転職した後の方が遥かに困るのです。

さらにいえば、困るだけではなく、恥をかくことにもなります。

立派な肩書きで転職先に入社するまではいいが、スキルがないことで仕事が滞れば、周囲の人に迷惑がかかってしまいます。

そうなると、しだいに、陰口を叩かれるようになるでしょう。

「期待されてた割には、仕事できないね」

「あれでも、前の会社では立派な役職についていたみたいよ」

そして、それがエスカレートすると、次は批判へと変わってきます。

会社の上層部も、さすがに批判が続くようだと無視することはできなくなります。

立派な肩書だけで転職した人は、最後には閑職に追いやられるか、肩たたきにあって会社を追われることになります。

おわりに

肩書きだけでスキルのない人は、転職すべきではありません。

転職活動が上手くいかない。さらに、上手くいって転職に成功したとして、そこから地獄の日々を味わうことになるからです。

大事なことは、実務能力があること。

実務能力に関しては、難しい仕事ができるのが良くて、簡単な仕事ではダメということではありません。

大事なことは、

『どんなレベルの仕事でも構いません。自分一人で誰からも教わることなく、やり切ることできるということ』

です。

実務能力について言うと、一人が持っている実務能力は一つとは限りません。

もしかしたら、自分では気付いていない実務能力を持っているかもしれませんよ。

その点については、転職エージェントの『ビズリーチ』(直接スカウトから連絡が来ます)の転職アドバイザーに職務経歴書を送って、あなたの実務能力を診断してもらいましょう。

転職するときに、どんな実務能力を持っているのかを理解していないと、せっかくのチャンスを逃してしまうことになります。

 

もう肩書きがモノをいう時代は終わりです。

これからは、個人の能力とスキルで生きていく時代です。

たとえ、40代で、肩書きもない、役職もない、学歴もないの『ない、ない、尽くし』の人生であっても気にすることはありません。

スキルがあれば、転職はできます。

これは本当の話です。

 

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