転職先を決めたいと思ったとき、いくつか大事なことがあります。
最も大事なことは、言うまでもなく本人の能力やスキルです。
そして、次に大事なことはタイミングです。
転職したいと思ったときに、希望の求人が出ていなければ、何もできません。そのときは、ただ待つしかありません。
⇒転職したいときに希望の求人案件が出ていない。唯一の打開策はひたすら待つこと。
そして、重要なことがもう一つ残っています。
それは、採用されやすい会社を狙うことです。
採用されやすい会社と言うと何となく人手不足で、ブラックな会社をイメージする人もいるかと思いますが、そういった意味ではありません。
会社には人間と同じで、年齢があります。
応募対象の会社が、人間で言うところの何歳にあたるのかを見極めることで、採用されやすいかどうかが見えてきます。
今回は、転職を成功させるためには、企業年齢を見極めたうえで応募することが重要であることを説明します。
転職で採用されやすい会社を応募先企業の企業年齢で見極める。
そもそも企業年齢とは何か?
人間に子供時代、大人時代、そして老人時代があるように、会社にも生まれてから成長期、安定期、そして衰退期があります。
ただ、人間と明らかに違う点は、人間は必ず時間の経過とともに、衰退し、そして死を迎えますが、会社はそうではありません。
全ての会社が倒産すると決まっているわけでもないし、ましてや、衰退するとも決まっているわけではありません。
永遠に繁栄を遂げようと思えば、それを実現できるわけです。
また、会社は成長から衰退に差し掛かっても、再び成長軌道に乗ることもできます。
こうした会社の企業年齢が転職希望者にとって何の関係があるのか?
それは「マッチング」という意味において、深い関係があります。
というのも、会社は年齢に応じて、求める人材が異なってくるからです。
例えば、会社がこれから大きく成長を遂げようとする入口にあるとき、どういった人材を求めるだろうか。
おそらく、そういった場面では、マネジメント経験のある人材を求めてきます。
会社が成長に入るとき、社員数が増えることでの管理業務、そして未知なる環境の変化に対応できる能力を備えた人を求めます。
となれば、そういった求人には30代~40代で経験実績を持ち合わせている人が打ってつけです。
厚遇での転職も十分にありえるでしょう。
これが成長段階ではなく、もっと前段階の会社が生まれて間もない時期だったらどうでしょうか。
おそらく、会社としては即戦力が欲しいでしょうね。
なんでもできる万能な人材を求めるはずです。
その場合は、50代を過ぎていても、採用される可能性は十分あるでしょう。
一方で、安定期に入っている会社であれば、どういった人材が求められるか。
おそらく、次世代を任せられる人材を求めるはずです。
となれば、年齢は20代から30代前半といったところでしょう。
スキルや能力はあるに越したことはないが、決め手はやはり年齢になるでしょう。
会社が安定期に入れば、即戦力の年配者は要りません。若くて将来がある伸び代のある人材を求めています。
このように、企業年齢から採用されやすい人材というものが見えてきます。
あなたの年齢や能力を活かせる企業年齢の会社を探すことができれば、採用率はグンと高まることになります。
企業年齢の他にも『世代交代が必要な会社』も狙い目です。
転職で採用されやすい会社をいえば、世代交代の会社も狙い目です。
会社の中核が30から40代であれば、会社の年齢構成のバランスはうまくいっているといえるでしょう。
しかし、そういった会社は転職希望者にとっては必ずしも好ましいものではありません。
転職希望者にとって都合のよい会社は、会社の中核社員が50代の会社です。
なぜなら、会社として世代交代が急務だからです。
たいてい、50代が中心の会社は、次の世代が育っていません。
もし育っているのであれば、とっくにバトンは渡されているはずですから。
そうなっていないからこそ、いまだ50代が会社の中核にいるのです。
これは転職希望者にとってはチャンスです。
30代後半から40代にかけて年齢的に転職が厳しいと言われる世代も、50代中心の会社から見れば若くて、欲しい世代に見えてきます。
ぜひ、50代中心の世代交代を必要としている会社を狙いましょう。
明らかに採用確率は上がります。
転職エージェントのリクナビを活用しましょう。
企業年齢にしても、世代交代にしても、これら2つは内部情報です。
会社の内部にいなければ、入手できない情報です。
外部の人間でも、会社との付き合いがあれば感じ取ることのできることでがあるが、求人票だけを見て応募する求職者には、分かることではありません。
世代交代の情報については、応募対象企業の社員の平均年齢を見れば、ある程度はわかります。
ただ、平均年齢が50代だからといっても、中核をなしている社員が50代とは限りません。
高齢者をパートという形の低賃金で採用していることから平均年齢が50代になっているだけかもしれません。
こうした企業は平均年齢が50代でも、世代交代を求めている会社とは言えません。
となれば、ここは内情に詳しい転職エージェントを活用すべきです。
転職エージェントは希望の求人案件を紹介してくれるサービスをおこなっています。
あなたの希望する求人をあらかじめ伝えておけば、該当する求人が発生したときにはすぐに紹介してくれます。
その際に、紹介してくれる求人が、上述したような採用されやすい会社であるかどうかを確認してください。
当然、求人票を見ただけでは分かりません。
ですので、転職エージェントのキャリアアドバイザーに以下の2点について質問してください。
①紹介してくれた求人の会社は、成長過程の入口にいる会社なのか?
②紹介してくれた求人の会社の中核を占めている年齢層はいくつなのか?
こういった内容を質問できるのは転職エージェントが紹介してくれる求人だからです。
転職エージェントが会社の内部情報を把握していることで、私たち求職者が欲する情報を瞬時に提供してくれます。
ハローワーク紹介の求人では絶対に手に入らない情報が、転職エージェント紹介の求人では手に入ります。
ただ、転職エージェント紹介の求人にも欠点はあります。
それは紹介してくれる求人数に限りがあるこということです。
ハローワークの求人は多数で、自分で好きな求人に応募できますが、転職エージェントの求人はあくまでも紹介された求人の中からしか応募できません。
どうしてもボリュームに満足できない感は否めません。
それでも、転職エージェントの利用に際しては料金は無料ですし、希望条件に近い求人を紹介してくれます。
転職エージェントサービスは、大小合わせれば数多くの会社がおこなっていますが、どの会社を選択するかが重要になってきます。
私がこれまでに転職で2回活用したのは『ビズリーチ』(直接スカウトから連絡が来ます)です。
ビスリーチは、人材業界内での屈指の満足度高いサポートと豊富な求人案件が魅力的です。
おわりに
転職で採用されやすい会社とはどんな会社なのか?について述べてきました。
会社にも人間と同じで年齢があります。歳を重ねていきます。
30代から40代が狙うべき会社は、次の2社です。
①これから成長する手前の段階にある会社
②会社の中核が50代の高齢化が進んだ会社
この2社については、転職希望者にとって採用されやすい会社です。
もちろん、採用されやすいからといって、採用された後が必ずしも満足いく結果になるとは限りません。
そうはいっても、いくら自分の希望や理想を抱いていても、転職先が決まらなければ話になりません。
そこはバランスを考えて転職活動をするべきです。
転職先候補となりうる会社の内情を知って、採用されやすそうな会社に応募するのも戦略の一つです。
もし、採用されて気に入らなければ、辞退すればよいだけです。
それもまた立派な戦略です。
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