人間は元来の怠け者です。
もちろん全員が全員そうだとは言いません。
でも、多くの人が怠け者のはずです。
かくいう私も怠け者です。
ということであれば、ゆるい体質の会社なんかは、怠け者にとってはもって来いの会社だと思うのですが。。。
実はそうではないようですね。
ゆるい会社は、なぜか離職率が高いのです。
一見すると、ゆるい会社は人気が集まる会社のように思えるのですがそうではありません。
人は怠け者ではあるが、しっかり考えをも持って会社を選択しています。
自分の将来をしっかり考えて会社を選択しています。
今回は、ゆるい体質の会社が、なぜ離職率が高いのかについて説明します。
ゆるい会社は緊張感のない会社です。
そもそも、ゆるい会社とはどういった会社なのか。
ゆるい会社とはサボっても良いとか、仕事を適当にしておけばよいといったイメージを持つ人もいるでしょうが、さすがにそれでは会社は潰れます。
ゆるい会社とは一言でいえば『緊張感が感じられない会社』のことです。
具体的には以下のようなことです。
- 売上や利益を上げようという気概が感じられない
- 競争意識が薄い
- 仕事にスピード感がない
- 無責任な仕事ぶり
- 社内が牧歌的な雰囲気
それでも会社の経営は成り立っています。
なぜか?って思いますよね。
そこには会社によって色々な原因が異なりますが、
例えば、個々人の能力に依存しない経営があります。
経営陣や幹部社員などの一部が利益を生む仕組みを構築し、その他一般社員が、仕組みのなかで利益を上げていくような経営スタイルです。
そうすれば社員はゆるく仕事をしても、経営は成り立ちます。
その他のケースとして、例えば優良な固定客を持っているということも考えられます。
昔からの付き合いなどで強固な関係が出てていれば、売上や利益を上げるのに四苦八苦しなくてもよいでしょう。
そう考えると、ゆるい会社の社員には、会社業務をシステマティックにこなすだけでよいのです。
想像力、発想力、行動力なるものは必要なし。
その分、ゆるい会社の社員の給料は安いです。
ゆるい会社での離職率が高い理由は3つです。
ゆるい会社といえば、社員は比較的ラクなはずです。
なのに、なぜだか離職率は高い。
そこにはゆるい会社なりの3つの問題が大きく関わっています。
①ある時期から給料が上がっていかない。
入社時の給料は平均以上の給料水準が支給されますが、ある年齢やある勤続年数から、その後は上がっていかない。
こういった会社は結構ありますね。
勤続年数が増えれば、当然仕事量が増えていきますし、責任の範囲も増えてくるのが一般的です。
にもかかわらず、それに見合う給料が支給されない。
ゆるい会社では、ほとんどの仕事が誰でもできるようにマニュアル化されています。
だから、給料の安い若い社員を好みます。
高い給料を望む中高年は必要ありません。
そのため、ある年齢から給料が上がりません。
そうなれば、そのことに不満を感じて辞めていく社員は出てきます。
しかし、それは会社は想定していることなので驚くことのないです。
②仕事がマニュアル化されたものである。
年齢および勤続年数を重ねてくると、仕事を自分の裁量で動かしてみたいという気持ちになってくるものです。
スキルも上がってきますし、経験値も上がってきますので、そういった気持ちになるのも無理はないでしょう。
にもかかわらず、ゆるい会社での社員はマニュアル化された仕事を与えられている人がほとんどです。
マニュアル化された仕事には、社員が裁量を挟む余地など存在しないのです。
それで、裁量を与えてくれる会社を求めて離職していくになります。
いまは、自分の人生は自分でプロデュースする時代です。
マニュアル化された仕事をやっているだけでは、自分の将来にとってマイナスです。
スキルアップやキャリアアップのために別の会社に移動する人も多いでしょう。
③外部を受け入れない会社の雰囲気
ゆるい会社といえば、都会にある会社よりも地方の田舎にある会社なのかなあ?というのは何とかイメージできるのではないでしょうか。
地方の会社は、都会の会社に比べると、のんびりとゆるく働いているといった感じです。
そんな地方には『ムラ社会』というよそ者を受け入れようとはしない社会が存在します。
外から入ってくる人は受け入れようとはしません。
外から入ってくる人を敵視します。
私の経験上ですが、地方の会社に行くと『ムラ社会のような会社』は多い。
身内が固まって他者を排除するといった論理です。
こういった会社では『ムラ社会』の一員になることができれば、ずっと勤務することができますが、そうでなければすぐに辞めていってしまいます。
ムラ社会では意見統一を強要されます。勝手な振る舞いは許されません。
ムラ社会の一員になるまでには相応の年数を必要とします。
それまでに我慢することができればよいのですが、一員として迎え入れられるまでに我慢できずに辞めていく人もいます。
もっとも、最初からムラ社会のような会社に嫌気が差して、すぐに辞めていく人もいます。
ゆるい会社に在籍している人は副業をしましょう。
いま、あなたがゆるい会社に在籍しているならば、期間限定での勤務だと割り切ったほうが良いでしょう。
何年かは在籍してもよいが、長期で在籍してはいけません。
それは上述したように、ゆるい会社は「ある時期から昇給がなくなる」もしくは「マニュアル化された仕事ばかりでスキルが身につかない」というのが主な理由です。
タイミングを見て、脱出を考えるのが賢い選択でしょう。
でも、せっかくゆるい会社に在籍しているのであれば、そのメリットを享受するのも一案ではあります。
そのメリットとは何か?
それは『副業ができること』です。
ゆるい会社は、残業を強いてくる会社ではないため、時間の確保が容易になります。
これはゆるい会社ならではのメリットです。
通常の会社では、副業ができるほどの時間を作るのは難しいですから。
それに副業することで、ゆるい会社での離職率が高い原因3つのうちの2つを解決することにもなります。
副業をすることで、給料での昇給がない部分を補うことができますし、新たなる能力やスキルを身に付けることもできます。
おわりに
ゆるい会社は給料面さえ我慢できれば、社員にとって悪くはないかもしれません。
精神的プレッシャーもたいしてなく、プライベートな時間も確保できるのであれば、それなりに楽しく過ごせるものです。
私は結構好きな会社のタイプですね。
ただ、あまりぬるま湯に浸かっている時間が長すぎると、その分だけ将来、ツケを払うことにもなりかねません。
- スキルが向上しない。
- 年齢に応じた収入を確保できない。
そうならないためにも、ゆるい会社からはできるだけ早く卒業する方が賢明かもしれません。
もし転職を考えるのあれば
・『リクナビNEXT』(知名度抜群です)
・『ビズリーチ』(直接スカウトから連絡が来ます)
を活用しましょう。
きっとあなたが希望の転職を実現できるよう支援してくれます。
何度も言いますが、ラクをし続けると、あとから必ず苦労します。
これは仕事に限らず、人生全体について言えることです。
だからこそ、ゆるい会社に長くいてはいけません。
危機感を持ってできるだけ早いうちに動きましょう。
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