突然ですが、ミドル世代のあなたはどちらの転職を選択しますか。
①『好きな仕事』に転職する?
②『得意な仕事』に転職する?
あなたがミドル世代であれば、迷うことなく②『得意な仕事』を選択してください。
得意な仕事とは誰にも負けない・実績の残せる仕事のことです。
もう少し掘り下げて言えば『誰にも頼ることなくやり遂げることができる仕事』です。
じつは、②『得意な仕事』を選択するよう勧めるのにはそれなりの理由があってのことです。
もちろん、好きなことを仕事にしたいという気持ちは理解できます。
誰だって好きな仕事で生活できることを望んでいるでしょう。
しかし、ミドル世代が転職して成功するためには好きなだけでは通用しません。
世の中はそんなに甘くありません。
今回は、ミドル世代は好きな分野よりも得意な分野で勝負すべき理由について説明します。
ミドル世代の転職には即戦力が求められている。
ミドル世代の転職となると即戦力を期待されます。
即戦力とは「すぐに結果を出す。すぐに利益をあげる。」ことを求められているように思われていますが、実はこれ以外にも求められているものがあります。
それは、自力で仕事をマスターすることです。
ミドル世代で中途採用になると、基本的に仕事を教えてもらえないと認識してください。
教育してくれる者もいない、指導してくれる者もいない、ということです。
実に不親切な冷たい印象を受けてしまいますが、故意をもってそうしているのではなく、仕事を教える余裕がないだけです。
その背景には、中途採用をおこなう会社は未熟な会社だということがあります。
中途採用をおこなう会社は教育システムもなければ、人材に余裕もない。
だから中途採用で即戦力を求めているのです。
逆に言えば、教育システムが整備されていて、人材に余裕がある会社は、中途採用などを行うことはないということです。
大手の一流企業を見れば一目瞭然です。
ほとんどが新卒採用で、自社で教育し、戦力へと変えていきます。中途採用はほとんどおこなっていません。
もう一度言います。
中途採用の求人を出している会社は未熟な会社なのです。
人材を自社で育てることができないから、外から持ってこようとしているのです。
ということは、中途での募集に採用されるのは、即戦力のある人のみということになります。
つまり実績や経験のある人のみが採用されます。
これこそが、ミドル世代が転職するのに得意分野で勝負することを勧める理由の1つです。
ミドル世代が、好きな分野に転職したいと思っていても、採用する企業がそれを受け入れないということです。
しかし、なかにはミドル世代に即戦力を求めない会社もあります。
実際に40代~50代の未経験者を採用する企業もあるくらいです。。
その理由としては、たとえば基礎能力の高さに期待しての採用かもしれないですし、たまたま人手不足ですぐに人手が欲しかったということでの採用かもしれないです。
いずれにせよ、即戦力を発揮できない仕事に就くと入社後に地獄が待っています。
ミドル世代が得意分野以外で転職した場合、入社後に地獄を見ることになります。
ミドル世代が、即戦力として活躍できる得意分野以外での仕事に採用されると幾多の試練を経験することになります。
まずは仕事を覚えることで壁にぶち当たります。
即戦力になれるだけの能力を持っていれば、会社が変わってもすぐに順応できるのですが、即戦力になれる能力を持っていないと、どうしても仕事の覚えが遅くなります。
たとえ以前に経験した仕事でも即戦力になれるレベルとそうでないレベルでは仕事を習得するスピードが全く違います。
そうなると、周囲からの冷たい視線と陰口を叩かれることを覚悟しなければならないでしょう。
一緒に仕事をする同僚は、中途入社の社員それも年齢を重ねた30代後半~50代であれば、即戦力と思って接してきます。
というのも、一緒に仕事をする同僚は面接試験に立ち会っていませんので、即戦力でないことを理解していません。
それでも、まだ教えてくれる人がいればラッキーではないでしょうか。
中途採用になると、仕事は与えられますが、逐一仕事のやり方を教えてくれないことがほとんどですから。
仕事はほぼ丸投げ状態といった感じです。
そこで即戦力の能力をもっていないとボッーと立ちすくんでしまうことに。。。
そして、ついには退職へ至ってしまうことに。。
こういったケースは本当によく見かけます。
さらには、ミドル世代で即戦力の能力を持たない仕事に就いてしまうと、苦労するのは仕事を覚えることだけではありません。
それに伴って人間関係にも苦労します。
特に男性社員は仕事のできるできないが、社内の人間関係に大きな影響を及ぼします。
出世競争に巻き込まれるため、出来が悪い社員と付き合うことはマイナス評価をされてしまう傾向があるためです。
この点については、以下の記事に詳しく書いています。
・退職理由にある人間関係とは『仲間はずれ』のことです。
実は即戦力の能力をもたない仕事に就いた社員の退職する理由はほとんどが人間関係です。
この場合の人間関係は、上司というよりも同僚や年下の社員との関係です。
上司は即戦力でないことを人事採用の担当者から聞いていますので、多少は長い目で見てくれます。
しかし、同僚や年下の若い社員はそうではありません。
自分よりも仕事できないとなると、見下したような態度を取ってくる者もいれば、露骨に敵意をむき出しにして来る者もいます。
悲しいかな、新しく外から入ってくる者は無条件で歓迎されません。これが現実です。
ミドル世代の転職は『得意な仕事』で勝負すべし。
上司にも、年下の若い社員にも、会社の誰にも文句を言わせないためには『仕事での実績』をあげることです。
これは、転職先で成功を収めるための絶対条件です。
転職先の会社への入社前に、いくら高い評価を受けていても、いくら高い期待をされていても、入社して実績を上げれなければ、一瞬のうちにそれらは吹き飛んでしまいます。
仮にも、前評判が高くて高い給料でも貰っていようものなら、社内で批判の嵐にさらされるのは必至です。
⇒実力を上回る厚待遇での転職は、新しい職場で嫉妬を受けることになる。
とにかく実績を上げることが重要です。
そのためには、自分の得意分野、勝てる分野で勝負することです。
ミドル世代にもなれば、数十年もの仕事人生を経験しているはずです。
その中から自分の得意分野を理解しておくこと。
それも大ざっぱではなく、細かく理解しておくことです。
たとえば、営業が得意でも、営業相手が個人なのか?それとも法人なのか?によって能力の発揮の仕方は異なってきますからね。
それを知るためには、転職支援サービスを手掛けている『ビズリーチ』(直接スカウトから連絡が来ます)に登録して転職のプロにアドバイスをもらうことです。
あなたの経歴書を見ながら、そしてあなたからヒアリングしながら、あなたの強みを探してくれます。
そして、あなたが転職での成功を望むのであれば、その強みを活かせる仕事に転職することが大事になってきます。
おわりに
転職の成功とは、転職先が決まるかどうかだけで判断されるものではありません。
転職先に入社して活躍出来て初めて成功といえるのです。
そのためには、自分の強みを活かせる仕事に就くことです。
好き嫌いの感情を捨て、活躍できる可能性の高い得意な仕事に就くことです。
そのためにも、まずは『ビズリーチ』(直接スカウトから連絡が来ます)に登録して自分の強みを再確認して下さい。
登録料は無料です。
ミドル世代が転職するとき、年齢では若者に勝てません。
であれば、能力とスキルを前面に出して戦うほかありません。
それはすなわち、あなたの強みを示すことです。
ミドル世代は、転職先を決めるまでは年齢もあって苦労することが多い。
しかし、いざ転職先が決まって仕事を始めてしまえば、若い人よりも圧倒的なパフォーマンスをあげるケースが多いのです。
そして、そこで改めて会社からの評価を受けることになります。
そういった多くのケースに倣(なら)って、自分もそうなりたい!と思うのであれば『好きな仕事』よりも『得意な仕事』に転職してください。
それが重要なことです。
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