仕事するうえでの待遇といえば、給料を想像する人が多いでしょう。
でも、それだけではありません。
もう一つの大きな待遇があります。
それが『福利厚生』です。
福利厚生の充実した会社とそうでない会社とでは働き手にとって雲泥の差をもたらします。
一昔前までは福利厚生と言えば、社員寮や社員旅行などでした。
しかし、今はそういった時代ではありません。
いまの福利厚生といえば、職場環境や研修制度といった直接仕事に影響を及ぼすものがメインです。
このような福利厚生は、会社を選択するときに給料よりも重要だったりします。
というのも、給料は高ければ高いほど良いですが、仕事がハードだったりして、長続きしないケースがあります。
一方で福利厚生が充実した、例えば職場環境や研修が満足いくレベルの会社で働くことができれば長期にわたって気持ちよく仕事ができます。
そうすれば能力やスキルが高まり、自然と給料は上昇していくことになります。
今回は、会社の待遇を見る際には給料ばかりに目をやるのではなく、福利厚生をしっかり見ることが重要であるというお話しです。
福利厚生が充実した会社の素晴らしさ
福利厚生は社員が仕事に集中するためには欠かせないものです。
何社か経験した人であれば分かると思いますが、会社によって働きやすさというものは全く異なってきます。
同じ仕事をやっていながら、どうして勤めている会社によってパフォーマンスが異なるのか。
同じ仕事をやっていながら、どうして勤めている会社によって働きやすさに違いが出てくるのか。
一番の原因は『人間関係』でしょう。
上司や、同僚、自分の周囲にいる人たちとの関係によって、同じ仕事をしていてもパフォーマンスも働きやすさも変わってきます。
その点について下記の記事にて詳しく書いています↓
・転職して『良い人間関係』を手に入れてみてはどうでうか。
そして2番目の原因として福利厚生が考えられるのではないでしょうか。
福利厚生といっても、とにかく範囲は広い。
毎月、給料から天引きされている社会保険、雇用保険も福利厚生の一端を担っています。
そして会社によっては通勤手当や住宅手当といった本給とは別に支給されている給料も福利厚生でです。
通勤手当や住宅手当などは会社に支給義務はありません。
会社の任意です。
だから、手当関係をもらえるということは、社員にとっては福利厚生の一環となります。
今回、私が言う福利厚生とは、社員が仕事をするのに直接影響を受けるものです。
代表されるものとして、職場環境、研修制度、そしてワークライフバランスなどの勤務体系があげられます。
たとえば、職場環境とはオフィスのスペース、清潔さ、事務用品などの充実度などです。
私は事務系ですので、机と椅子、そしてパソコンは重要アイテムです。
新品を揃えてくれる会社もあれば、とりあえず使えればよいレベルのものしか用意してくれない会社もあります。
会社にとってはたかがデスク、たかがパソコンなのでしょうが、働く者にとっては2つの大きな意味を持ちます。
一つには仕事のしやすさです。
これは至極当然のこととして、2つ目は社員への気配りが見えてきます。
社員が働きやすい職場環境を整えてやりたいという気持ちが強ければ、デスクや椅子にも配慮してくれます。
小さなところに気配りできる会社は、大きなところも気配りできるものです。
大きいところでいうと『勤務体系』がそれにあたります。
社員個々人の生活スタイルや家庭事情に応じて、会社が社員に合った勤務系系を提供してくれるのです。
社員ファーストの会社こそ、福利厚生が充実した会社なのです。
私は地方の田舎暮らしのため、近くにそういった会社はありません。
もし、そんな会社が近くにあれば、給料が下がってでも転職したいものです。
福利厚生が充実した会社で働くメリット
「福利厚生が充実した会社は給料の高い会社よりも働く価値がある」
これは私の考えです。
それは福利厚生が充実した会社で働くことにはいくつかのメリットがあるからです。
以下、3つのメリットをあげます。
①『社員の能力を伸ばしてくれる』
これが最大のメリットです。
社員が働きやすい環境を整えてくれるのだから、そうでない環境に比べて社員の能力が伸びていくのは当然です。
それに会社がここまで環境を整えてくれるのだからということで、社員もやる気が出て、それが社員の潜在能力を引き出すことになるということもあります。
②『社員を大切にしてくれる』
福利厚生が充実した会社は、社員のことを大切にしてくれます。
給料は労働の対価として払わなければならないが、福利厚生については会社の任意です。
職場環境や社員研修、または通勤手当や住宅手当、これらは会社の義務ではありません。
にもかかわらず、社員にこれら付与するのは社員のことを思ってのことです。
③『業績安定企業であること』
福利厚生が充実させるには会社業績が安定していないとできません。
業績が厳しい会社は社員の福利厚生まで気が回りません。
社員の給料を払うだけで必死だからです。
だから、福利厚生が充実した会社は安心して働ける会社なのです。
福利厚生が充実した会社かどうかは求人票からは判断できない。
福利厚生の充実した会社は、何としてでも入社したい会社です。
ただ、実際にそういった会社に転職しようとすると、なかなか難しいものです。
まず最初に、福利厚生の充実した会社を見つけるのが大変です。
福利厚生が充実しているかどうかは、入社してみたいと分からないというのがその理由です。
求人情報を見るだけで、福利厚生が充実しているのか、いないのかを見抜くのは難しいのが現実です。
私の知り合いで介護士をしている女性がいるのですが、転職先の介護施設では制服の配布をしてくれないらしいのです。
私服で介護の仕事をさせるなんて無茶苦茶です。
社員に制服を支給することは福利厚生の一つです。
私の知り合いは、転職先の会社が制服も支給してくれないとは思わなかったそうで、それが入社前に分っていれば別の介護施設に行ったのにと愚痴をこぼしていました。
私自身が経験した会社では、歓迎会も送別会も全くない会社がありました。
他には、シュレッターがない会社、傘立てがない会社、会社の周りに昼食を食べる店がない会社など。。。
こういったことは、小さなことのように思えますが、仕事をする上では無視できません。
仕事に集中できるには、会社生活を快適に過ごすことが重要になってきます。
たかが制服、たかがシュレッターではないのです。
残念ながら会社の外にいる人間には、こうした会社の内情を知るのは困難です。
ではどうすればよいのか。
そこで『転職エージェント』の出番です。
福利厚生の充実した会社に転職したいと思っている人には、是非とも転職エージェントを利用してもらいたいですね。
転職エージェントは、無料にて求人情報を提供するサービスを展開していますが、求人情報の豊富さがハローワークの求人票とは比べ物になりません。
そして、何より優れているのが、転職エージェントから提供される求人について質問したいことあるときは、それに答えてくれるということです。
質問内容は会社の中にいないと分からないようなことでも大丈夫です。
例えば、上司になる人の年齢はいくつぐらいですか?
例えば、私は事務職なので経理で使っている会計ソフトは何ですか?
これらは、私が過去に転職エージェントに紹介してもらった求人案件について質問した内容です。
本当にかなり細かな内容まで教えてもらえます。
ということで、もし福利厚生の充実した会社に入りたければ、転職エージェントを活用することが手っ取り早いです。
以下は、私がオススメする転職エージェントです。
・『リクナビNEXT』(知名度抜群です)
・『ビズリーチ』(直接スカウトから連絡が来ます)
ハローワークの求人だと、なかなか会社の中の事情まで把握できません。
そのせいか、入社してから『こんなはずではなかった!』ということで退職に至るケースが多い。
転職エージェントを活用すれば、そういったことはありません。
転職エージェントのアドバイザーが、会社のなかの事情を詳しく情報提供してくれます。
おわりに
「福利厚生が充実した会社は、給料が高い会社より価値がある」
私はそう思っています。
どうしてそう思うか?
給料が高い会社に入っても、長続きしなければ意味がありません。
もしかすると、給料の高い仕事はハードで休みも取れないといった可能性が大いにあります。
そういった場合、仕事は長続きせず、高い給料を得ることができなくなります。
福利厚生の充実した会社であれば、長く続けることができ、自己成長と共に給料は上がっていくでしょう。
長い目で見れば、給料の高い会社よりも福利厚生の充実した会社のほうが働くにはよいでしょう。
ただ、福利厚生の充実度は会社の外にいる人には見えません。
そこで、福利厚生の充実した会社に入社したければ、会社の内部情報に詳しい転職エージェントを活用しましょうということです。
それに、福利厚生について面接では質問しづらいですよね。
というのも、福利厚生に関する質問をすると会社からもらうことばかりを考えている人間だと思われ、採用されにくくなるからです。
そういうことからも、福利厚生については転職エージェントを使って情報を手に入れておいた方がよいのです。
会社における福利厚生は範囲が広い。
あなたが求める福利厚生は何ですか。
あなたが求める福利厚生が充実した会社を選びましょう。
そして、福利厚生が充実した会社に入るために転職エージェントを是非活用して下さい。
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