これからは『ジョブ型雇用』が主流です。そのための準備はできていますか。

働き方

新卒で会社に入り、さまざまな仕事に従事して定年を迎える。

これがオーソドックスな会社員人生です。

しかし、こうした会社人生の形が終わりを迎えつつあります。

企業間の熾烈な競争の中、企業が社員の面倒を見る余裕がなくなってきたということです。

これまでは、会社いったん人を採用すると、経営状態が悪くなろうが、仕事量が減ろうが、社員を雇用を維持し続けてきました。

それができなくなってきたということです。

では、これから会社は社員をどういう形で雇用していくのか。

それは「会社が必要な人材を必要な時だけ雇用する」といった形です。

この考えは、欧米企業が用いている『ジョブ型雇用』というものです。

ジョブ型雇用とは『仕事が発生したときに専門スキルを持った人材を雇用するといった雇用形態』です。

いまの日本企業のように人に仕事を割り当てるのではなく、仕事が発生したときに必要な人材を充てるというものです。

この流れは、働き手にとって何を意味するのか?

一言でいえば、働き手は一つの会社に居座り続けることができなくなることを意味します。

今回は、ひとつの会社でキャリアを積む時代が終わったなかで、働き手である我々はどう生きていくべきかを考えて見たいと思います。

一つの会社でキャリアを積む時代は終わりです。

会社が生き残るのに必死な時に、会社に身を置く社員が安泰であり続けれるはずもありません。

会社が厳しい状況になれば、給料は上がらず、賞与もカット。

会社のなかには首切りだって行う会社もあります。背に腹は代えられませんからね。

これは時代の大きな変化です。

これまでは社員の生活は会社が守ってくれていましたが、そうではなくなったということです。

これだけの大きな変化が起きているのですから、働き手も考え方を改めなければいけません。

どのように改めるべきなのか?

それは「ひとつの会社にずっと居続けることを前提に人生設計をしないこと」です。

これは学校を卒業したばかりの20代社員向けの話になってしまいますが、新卒者は何のスキルもないまま会社に入社します。

そこで会社が仕事を教えてくれ、そして育ててくれます。

そして何らかの仕事を与えられます。

たとえ仕事の出来が良くなくても、定年までは何とか会社に居続けることができます。

しかし、これからは、それができなくなるということです。

これからは、働き手は自分でスキルを身に付け、仕事を取りに行かなくてはなりません。

会社に導かれるのではなく、自分で道を切り開いていかなくてはいけません。

これからの会社の採用戦略は、仕事があるから人を雇うといった戦略に変わります。

そうなれば、仕事があるうちは会社に雇われますが、仕事がなくなれば雇用は打ち止めです。

これが良いか悪いかの議論はさておき、現実としてそうなっていくということなので、いまのうちから準備できることを考えておきましょう。

ジョブ型雇用は働き方の選択肢が広げてくれる

実は、ジョブ型雇用はミドル世代にとってはチャンスなのです。

仕事に対して人を割り当てるのですから、ミドル世代のようなスキルを持った経験者が採用されやすくなります。

これは転職希望者には追い風です。

ジョブ型雇用では職種や勤務地、労働時間を契約で明確化するため、人生設計が立ちやすくなるという面があります。

転勤をしたくない人はせずにすみ、やりたい仕事だけしたい人はそれだけをやることができ、長時間労働も回避したければできるわけです。

働き方の選択肢がグンと広がります。

さらには、ミドル世代になると育児や介護などに関わらなければならない人も出てきます。

ジョブ型雇用であれば、労働時間短縮で、勤務地限定での働き方が可能になるので、育児や介護に対応できます。

一方で、最大のデメリットとしては、ジョブ型雇用では仕事内容が明確に決められているので、担当業務がなくなれば契約終了となることです。

その場合、別の会社を探さなければありません。

つまり「転職」です。

欧米のように、ジョブ型雇用が主流となれば、それこそ転職が何の抵抗もなく当たり前に行われる時代が到来することになります。

国の政策も終身雇用からジョブ型雇用への移行を推進していることから、その時期はもうそこまで来ています。

ジョブ型雇用には専門スキルを持つことが絶対に必要です。

ジョブ型雇用は、仕事に人を割り当てるという雇用形態です。

ジョブ型雇用になると、自分のキャリアを自分で作っていくことが求められます。

会社に所属して仕事はするが、会社と一緒に歩むという感覚は捨て去らなければなりません。

例えるなら、自営業者です。

そうとなれば、あなたは商品となる専門スキルを、それも高度な専門スキルを持つ必要があります

そして、そのスキルを会社に買ってもらわなければなりません。

その際には、できるだけ細かく分類してスキルを持つようにしましょう。

たとえば、私は事務職ですが「私の持っているスキルは事務系です」というのでは範囲が広すぎて相手にうまく伝わりません。

事務系のなかには、経理、人事、総務などのいくつかの分野があります。

また、電話取り、文章作成、資料作りなどのいくつもの作業内容があります。

そういったものを細かく整理しておくことです。

あなたの持っているスキルが商品なのですから、きちんと整理して陳列しておかなければお客である会社が買いにくいでしょう。

おわりに

ジョブ型雇用は今後本格的に浸透していきます。

今後本格的にということは、すでに浸透し始めているということです。

ミドル世代で転職希望者は、すでにジョブ型雇用を導入している会社を狙って活動をするのが効果的かもしれませんね。

年齢や学歴などではなく、職歴からスキルを持っているかどうかで判断されるため、職歴を持っているミドル世代は採用されやすい傾向にあります。

ジョブ型雇用を導入している企業の求人については、転職支援会社である『ビズリーチにて紹介してもらいましょう。(紹介料は無料)

企業は高度な専門スキルを求めているため、民間の転職支援会社に『最適な人材』を紹介してほしいといった依頼をかけています。

時代が変化するとき、その大きな波に乗り切れない人がいます。

そうならないためにも、今から専門スキルを磨き、『ビズリーチに求人紹介を依頼しておきましょう。

何度も言いますが、ジョブ型雇用が浸透すれば、転職しやすい環境となります。

大きな波に上手く乗ることができれば、きっと満足のいく転職を実現できるでしょう。

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