「転職を成功させるための秘訣は何か」と問われれば、私の答えは『余裕をもって転職活動をすること』です。
何事も焦りは禁物ですから。焦って物事が上手くいくことはありません。
それは転職活動にも言えること。
転職活動で「余裕を持つ」ことができれば、どんな良いことがあるかというと、それは『転職先を見定めることができるということ』です。
余裕がなければ、見定めることができずにババを掴むことになります。
ここでの余裕とは具体的に3つの余裕を指します。
①『時間的余裕』
②『金銭的余裕』
③『年齢的余裕』
この3つの余裕を全て持った状態で転職活動ができれば、転職の成功は間違いないでしょう。
仮にすべて持つことができなくても、少なくとも①『時間的余裕』は絶対に必要です。
時間がないということは選択する時間がないということですからね。
これでは、転職の成功はほぼ無理でしょう。
今回は、どうして余裕を持つことが転職成功につながるのかについて説明します。
転職が成功とは希望を満たす転職先に入ること
まず転職の成功とはどういった状態を指すのか?を述べておかなければなりません。
それは『自分の希望を満たす転職先に入社すること』です。
ここでは「希望を満たす」というのがポイントです。
どこでもよい、何でもよいのであれば誰も苦労はしません。
そもそも希望を満たす転職でなければ、転職する意味がありません。
「希望を満たす」と言っても、人それぞれに希望が違います。それにどの程度まで希望を満たすかといった問題もあります。
例えば、給料を上げたいという希望をもって転職する人もいれば、好きな仕事に就きたいという希望をもって転職する人もいます。
さらに言うと、給料を上げたいと言っても、どの金額まで上げたいのかでも人それぞれ異なります。
さらにさらに言えば、希望することも1つとは限りません。
給料も上げたいし、休日が週休二日制、転勤ナシと3つの希望を上げる人だっているでしょう。
ちなみに、この3つは私の希望です。
「希望を満たす転職」と言っても希望を100%取りに行くのか、それとも60%で良しと現実的に考えるのかで転職活動への取り組み方が違ってきます。
そこは、それぞれ各人で目標ラインを設定するべきです。
転職を成功させるためには『時間的余裕』が必要。
希望を満たす転職先を手に入れるためには、希望を満たす求人案件を出てくるのを待たなければなりません。
その時間は想像以上に長かったりします。
たとえどんなに長かろうが、とにかく希望の案件が出てくるまで待つ必要があります。
⇒転職したいときに希望の求人案件が出ていない。唯一の打開策はひたすら待つことです。
ここで結構な時間を費やすことになりかもしれません。
こればかりはどうにもなりません。時間との闘いですね。
そして、希望の求人案件に出会うことができれば、いよいよ応募です。
転職の難しいところは、優秀な人材だからといって採用されるとは限らないことです。
あくまでもマッチングの相性ですからね。
試験のように何点以上であれば合格というように自分の能力だけでどうにかなるわけではありませんから。
あなたがどんなにハイスペックな武器を持っていても、あなたの武器を必要とする会社でなければあなたを採用しません。
あなたが希望条件を持っているように、相手の企業も欲しい人材のイメージを持っているのです。
それが一致しない限り転職はできないということです。
だから、希望の案件が出てくるまで待って、やっと応募できても、それからまた採用まで日数を要することになります。
もし時間がなくて焦った状態で転職活動をすると、ババを引くことになります。
あなたの希望を満たさない転職先を手に入れてしまう危険があります。
時間は十分に確保することで、確実に希望の転職先に近づくことができます。
転職を成功させるためには『金銭的余裕』が必要。
時間的余裕とセット扱いされるのが金銭的余裕です。
時間がたくさんあっても、その間に生活できる金銭的余裕がなければなりません。
一番良いのは、在職中に転職活動をすることです。在職中であれば、給料をもらいながら転職活動ができますからね。
その一方で、退職してから転職活動を行う人もいます。
その点についてこちらの記事にて詳しく書いています↓
・転職活動は在職中に行うべきか、それとも退職して行うべきか。
退職して行う場合は、半年くらいの生活費を確保するくらいの金銭的余裕が欲しいところですね。
でなければ、金銭的余裕がなくなり、生活のため働きたくもない会社に入社しなければならなくなります。
そうなれば、何のために転職したのか分かりません。
転職は希望を満たすためにするものです。
転職成功のためには、時間的余裕と共に金銭的余裕を作ることが重要です。
転職を成功させるためには『年齢的余裕』が必要。
転職を成功させるための3つ目の余裕として、年齢をあげておきたい。
年齢的余裕とは、若いうちに転職すべきだということです。
若い方が転職しやすいのは当たり前と思っている人が多いでしょうが、そもそもなぜ若い方が転職しやすいかの理由を理解している人が意外に少ない。
歳を取ると、体力知力がともに落ちる、仕事への熱意が薄いといったこと、さらには年齢が行くと扱いづらいといった理由もあるでしょう。
でも一番の理由は、年齢が高い人に対して会社側が求めるハードルが高くなるからです。
ハードルが高くなると、それなりのスペックを持った人でなければ採用されません。
40代、50代になって、20代の若者と同じスペックしか持ってなければ転職は難しいでしょう。
逆に、40代になっても、高いスペックと経験実績を兼ね備えていれば、転職がラクにできるということです。
現実的にみて、40代以降で高いスペックを持った人はそうそういません。
だから年齢がいくと転職が難しいと言えるのです。
もし40代以降でスペックがなく転職しようとすれば、人手不足の仕事か、不人気な仕事しかないでしょう。
ちなみに年齢が高くなっても、転職できるスペックとしてオススメなのは『マネジメント能力』です。
これを求めている企業は多い。
40代以降でもスムーズに転職を成功させたければ、絶対に手にいれておくべきスペックです。
⇒35歳までに『マネジメント能力』という武器を手に入れておくこと。
おわりに
転職で成功したければ、3つの余裕をもって転職活動に入ることです。
何事も焦りは禁物です。
私のこれまでの経験を話すと、在職中の転職はうまくいきました。
希望を100%満たしたとはいいませんが、ほぼ希望の転職先に入ることができました。
それができるのも、3つの余裕を持っていたからです。
余裕があれば、たとえ内定をもらっても自分の満足度が低ければ辞退もできます。
一方で余裕がなければ、十分に満足していなくても採用が決まれば行くしかありません。
実はこれが地獄の始まりになることが多い。
転職は少なくとも入社前には満足した気持ちで入社しなければいけません。
心のどこかに「やっぱり辞退すれば良かったかな」なんて気持ちが1ミリでもあれば、入社後にその気持ちがどんどん大きくなっていきます。
転職しようとする人の多くは、追い込まれてから転職を決意する人が多いのが実態です。
不満や不平を抱えて耐えきれず、いまの会社を出たいがために転職活動開始。
すぐにでも会社を出たい。
でも、このパターンの転職は失敗する可能性が高いと言わざるを得ません。
3つの余裕のうちの「時間的余裕」がないからです。
大事なことは、できるだけ余裕のあるうちに転職活動を始めることです。
不満や不平が大きくなってからではなく、少しでも芽生えつつあるうちに転職活動を始めておくことです。
そうすれば、時間的余裕もあり、辞めたいという気持ち最高潮に達した時には、次の転職先が決めるというタイミングになっているかもしれません。
転職活動を始めようと思っている人へ
・転職活動にはやるべきことの順番がある。
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