何かを始めるのに年齢を持ち出す人がいます。
「その年齢から始めるなんて。。」
「その年齢ではもう遅いよ。。」
転職も例外ではありません。
転職については、巷で転職限界説35歳説、40歳説などが囁(ささや)かれています。
たしかに転職するなら、できるだけ早い方が良いかもしれません。
しかし35歳を過ぎたから、転職ができないということはありません。
条件は落ちるかもしれませんが、転職はできます。
今回は、転職に年齢に限界を設けることは浅はかであるということについて説明します。
転職に年齢限界説を唱えるのは馬鹿げています。
そもそも転職に年齢制限はありません。
35歳説、40歳説など世間ではいろいろ言われていますが、それはないですね。
年齢限界説は転職が上手くいかない場合の言い訳に使われているだけです。
35歳になって転職したくてもできないと思う人は、年齢限界説を唱えておけば、自分への慰めになります。
転職に限らず、年齢制限を持ち出す人は逃げの人生を送っている人です。
趣味でもなんでもそうですが、何も始めようとしない人は年齢を言い訳にしてきます。
「もうこの年齢では無理」
「いまさら始めてもね」
本当にやりたい人は、自分の年齢を忘れて突き進みます。
転職については本当に転職したいと思えば、年齢になんてかまってはいられません。
45歳を越えて、運悪く無職になったとしたらどうでしますか。
年齢なんて考えている暇もなく、転職活動に邁進するでしょう。
切羽詰まれば、人は一直線に走りだすわけです。
言い方を換えれば、年齢を理由に転職にしようとしない人は、それほど切羽詰まっていない人ということです。
転職での年齢限界説があるなら、それは2つのケースです。
転職するにあたり年齢の限界はありません。
いくつになっても、転職はできます。
本人の意思さえあれば、時間はかかっても転職はできます。
ただし、年齢制限が設定されるケースが2つあります。
以下の2つのケースの求人については、応募してもなかなか採用されるのが難しいでしょう。
1つ目は『会社の方針で若者を求めているケース』です。
そして2つ目は『体力を要する仕事のケース』です。
①会社の方針で若者を求めるケース
会社は人を雇う以上、できるだけ長期間働いてもらいたいと思っています。
仕事を教え、仕事を覚えてもらい、さらに日々の仕事を通じて成長してもらう。
だからできるだけ長く働ける人を採用したいわけです。
50歳を採用しても、定年まで10年です。
50歳が即戦力であれば別ですが、そうでなければできるだけ若い人を採用したいのが企業の本音です。
定年までの時間が短い人を採用したがらないのはそのためです。
それともう一つは、若手を採用する方が賃金が安くてすみます。
同じ仕事をさせるのであれば、賃金が安くて、素直な若手を採用したほうが会社としてはメリットが大きいのです。
②体力を要するケース
年齢に大きな影響を受けるのが体力です。
人間である以上、年齢を重ねるとともに体力を衰えるのは仕方ありません。
もし、あなたが体力を要する仕事に就こうとしているのであれば、あなたの年齢しだいでは不採用になってしまいます。
体力を要する仕事には、どうしても若い人の方が重宝されます。
建設現場や工場などをみると分かるように、ハードな仕事には若手しかいませんよね。
たまに、年配の人もハードな仕事に就いているのを見かけますが、その人たちは若い時分からずっとやっているので体がハードな仕事に慣れているのです。
でも、たいていの場合、体力を要する仕事は若手です。
このように職種によっては若手限定となってしまいます。
転職するのに年齢限界説を考えても仕方ない。
転職するにあたっての年齢は学歴と同じです。
会社によっては学歴を重視する会社もあれば、学歴なんかまったく気にしない会社もあります。
それと同じで、会社が社員を採用するにあたって、必ずしも年齢を重視しているとは限らないです。
実際に、40過ぎても転職している人はいます。
逆に、30代前半の人でも転職できない人はいます。
その差は何から生まれてくるのか?
そんなことは言うまでもありません。
『能力』と『実績』です。
40代になっても転職できる人には、年齢に相当する能力と実績を身に付けているのです。
だから、40代になっても転職できます。
ただ、これには前提条件があります。
いくら能力がある40代でも、40代を受け入れる求人案件に出会わなければ、転職は実現できません。
実際にそういった案件はあるのか?と疑問に思う人もいるかと思いますが、実際にあります。
以下の記事にて詳しく書いていますので一読して下さい。↓
・40代に朗報です!敢えて40代を採用したがる企業があります。
いくつになっても応募可能な求人案件はあります。
そういった案件が出た時に確実に採用を勝ち取るためにも能力を磨いておくことが大事になってきます。
おわりに
私の周辺に、能力が高く実績を持っている30代後半の人が、生活のため仕方なく条件に良くない会社で働いています。
彼を受け入れたいと思う会社が現れないため、いまは辛抱の時間を過ごしています。
それでも彼はひそかに転職活動は進めています。
決して30代後半という年齢のために転職できないのではありません。
彼に見合う求人案件が出てこないだけです。
でも、能力と実績は申し分ないので、求人案件さえ出てくれば、きっと条件の良い会社に「転職できる」でしょう。
『年齢』については、人生を歩むのに一生付きまとうものです。
転職だけではなく、何かをする際に必ず意識されるものです。
そして悲しいことに、『年齢』は何かをするのを諦めるための材料にされてしまいます。
私は人事で採用にも携わった経験から言えることは、
「少なくとも、年齢は採用条件の一つであり、最終的には能力と実績と人間性で採否は決まる」
ということです。
あなたが面接官として、常識もなければ、言葉使いも知らない20代を目の前にしたとしたら、採用しますか。
それよりも40代でも実力を備えた人を採用するのではないでしょうか。
面接官の立場にたって考えてみると、転職において年齢がさほどの重要性を持たないことが分かります。
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