副業禁止の会社はブラック企業の要素を持っているので注意しましょう。

副業禁止 経営方針

いよいよ副業時代の幕開けです。

「国もバックアップしてくれていることだし、大手を振って副業に取り組もう!」と言いたいところですが、手放しで喜べる状況にありません。

実は会社の7割~8割が副業を容認していないのです。

私たち雇われ人は給料が安い。そのうえ昇給もない。生活費の足しのために副業をするしかない。

そういった苦しい状況にもかかわらず、会社は副業を容認していないのです。

これは社員の生活を考えていない何よりの証と言わざるを得ません。

おそらくこういった会社は副業に関してだけでなく、他の面においても社員の生活を後回しにした会社経営をしている可能性が高いでしょう。

つまり副業を認めるかどうかで、会社の本当の姿を見ることができるのです。

今回は、副業を禁止する会社で働くことはやめておきたほうがよいというお話です。

 

副業時代の到来はじつは良いことではない。

副業を国が推進しています。

どうして今なのか。どうして今年なのか。

表向きの理由は少子化による労働力不足が進んでいるため、労働力を確保したいということのようです。

でも本当にそうなのでしょうか?

私たち雇われ人の立場からすると、これからは本業の仕事だけは食っていけないから他に仕事を持っておけと言われているような気がしてなりません。

社会保険や消費税も上がっていくし、年金の支給も遅くなるし。。

それにいまの会社でいつクビになるか分からないから他に仕事を持っておけよ!といったこともあるのかもしれない。

昔のように本業一つで定年まで安泰の人生はもうありえないでしょうから。

いまや安定も、安心もない社会です。

だから自分たちでできるだけ多くの仕事をして、そこから少しずつ収入を得ていくようなライフスタイルにしていかなければなりません

そういった時代になってしまったということです。

そう考えると、副業時代は歓迎されるべき時代ではない。嫌々ながら受け入れざるをえない時代だということです。

副業を容認しない会社の事情

会社が社員の一生の面倒を見てくれる時代は完全に終わりました。

会社は会社で生き残りをかけて必死なのだから、社員は社員で生き残りをかけて頑張ってくれ!という理屈です。

それはそれで理屈は通ります。

であれば、社員の副業を認めべきです。副業を禁止にするのはまったく腑に落ちません。

じつは副業解禁時代と言っても、政府が解禁を推奨してはいるものの、最終的な解禁の判断は個別の企業にゆだねられています。

そして、なんと7割から8割の会社は副業を容認していないのです。

つまり副業禁止です。

その一番の理由は「本業に支障が出るから」ということのようです。

たしかに本業で8時間以上労働した後に副業をするわけですから、労働時間は自然と多くなり、疲労度が増すことで本業に支障が出るでしょう。

さらに、支障が出るというのは労働時間についてだけを言っているわけではありません。

仕事へのモチベーションにおいても影響は出るでしょうね。

2つ以上の仕事を持つと、どうしても気持ちが分散してしまいます。

本業中でも副業のことが頭から離れないということにでもなれば、会社として損失になりかねませんから。

副業なくして生活成り立たない人はどうすればいいの?

会社は本業に支障が出るという自己都合の理由から副業を禁止しています。

そうであれば、会社は本業だけで生活できるだけの給料を支給してくれるのか?そして

責任を持って一生分の面倒をくれるのか?

そういうことは、絶対にありません。

では、私たち雇われ人からすると、どうやって生きて行けばよいのか?どうやって生活費を稼げばよいのでしょうか。ということですよね。

まさに死活問題です。

しかし、その部分については会社は何にも触れようとはしない。社員自身で考えろ!というスタンスなのでしょうね。

給料も上がらない、いつクビにされるかわからない。

そうならば、私たち雇われ人は『副業を認めてくれる会社』に移るしかありません。

副業容認してくれる会社に転職するしかないでしょう。

おそらくこれからは『副業容認』が会社を選ぶ際の重要なポイントになっていくでしょう。

そしてもちろんのこと、副業容認の会社へ人材は流れていくのは必至です。

副業を容認していない会社が、いかに自己中心的で社員の生活のことを考えていないかということです。

副業を容認するか、しないかで、会社が社員をどう位置づけているのかが分かります。

副業を容認しない会社は、明らかに社員をモノとして位置付けています。

副業を容認しない会社はブラック企業です。

ブラック企業の確たる定義はありませんが、一言でいえば社員をモノのように扱う会社です。

分かりやすい例をあげれば、社員に過重労働を押しつける会社です。

過重労働によって社員を使うだけ使って、身体を壊してもあとは知ったことではない。

まるでモノ扱いです。

このような会社は、誰だ見てもブラック企業だとだということが分かります。

では、副業を認めない会社はどうですか。

ブラック企業だと思いますか。

じつは副業を認めない会社もブラック企業です。

社員をモノ扱いしているという点でブラックです。

副業を認めないことで、社員が生きていくために必要な生活費を稼げないようにしているという意味では、社員をモノ扱いしているということです。

副業する社員の多くは、生活費の足しにするために副業をするのです。

それを妨害するのは社員をモノのように扱うブラック企業と言わざるを得ません。

機械やロボットであれば食わずとも生きていけますが、社員は食っていかなければなりませんから。

また、副業を容認しない会社では、副業以外の面においてもブラックな要素を如何なく発揮しています。

たとえば人事異動でも会社の都合のみで社員を動かします。そこに社員の希望を汲んでもらえる余地など全くありません。

その最たるものが転勤制度ですね。

転勤は社員の生活スタイルを一瞬にして壊してしまいます。まさにブラック企業のやることです。

⇒いまや転勤制度ある会社はブラック企業です。

実際、副業を禁止している会社には、転勤制度のある企業が多く名を連ねています。

ブラック企業とは様々な面においてブラックな要素を持ち合わせているということです。

おわりに

副業を容認しない会社で働くべきではない。

これが私の結論です。

その根拠をもう一つ示しておきます。

それは、副業を容認しない会社は優秀な人材がいなくなるため経営がヤバくなるということです。

副業というとアルバイトのようなイメージが強いと思いますが、そればかりではありません。

いまの仕事で培った知識や経験を使っておこなう仕事も多くあります。

社員の立場からすれば、本業の仕事の延長線上での副業でお金を稼げるのであれば稼ぎたいはずです。

それにそういった仕事は軽作業に誰でも簡単にできるものではないため、高単価の仕事になります。

そのため、いまや社員の多くが自分のスキルを活かした副業をやりたいと考えています。

そこで会社が副業禁止とすれば社員はどう反応しますか。

そうです。副業を認めてくれる会社に転職していきます

仕事ができる人ほど、その傾向は強く出てくるでしょう。

その結果、副業を認めない会社から優秀な人材が枯渇していき、将来は暗いものとなってしまいます。

これが現実に起ころうとしています。

副業を認めない会社で働くことにプラスなことはありません。

マイナスばかり。

将来、あなたが転職する際には必ず『副業を容認してくれる会社』を選んでください。

副業を容認してくれる会社は、懐の大きな会社です。寛容な会社です。

きっと働きやすい会社に違いありません。

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