中小零細企業には『飼い殺し』は存在しません。その代わりに『肩たたき』が待っています。

会社の体質

飼い殺しに遭っている社員は、満足な仕事を与えられずに、毎日会社の中で終業時刻が来るまでいたずらに時間を過ごしています。

ラクと言えば、ラクな毎日です。

とりあえずは、給料も支給されていますからね。

ただ、当然ながら、やりがいや達成感はありません。

あなたが、仕事に生活費の獲得以外を求めなければ、案外いい人生かもしれません。

ただし、これは大企業に限った話です。

もし、あなたが中小零細企業の社員であれば、飼い殺しに会うことはありません。

なぜならば、中小零細企業には飼い殺しが存在しないからです。

その代わりに、中小零細企業には『肩たたき』が存在します。

いわゆる退職勧奨です。

なぜ中小零細企業には、飼い殺しが存在しないのか。

また、なぜ飼い殺しではなく、肩たたきなのか。

今回は、中小零細企業が飼い殺しの代わりに肩たたきをおこなう事情について説明します。

 

中小零細企業では仕事ができない社員を『飼い殺し』にはしません。

どこの会社の中には、必ずと言っていいほど、仕事ができない社員、能力のない社員はいます。

そういった社員をどのように処遇するか。

これは、企業の大きな課題の一つです。

大企業の場合は、そういった社員を飼い殺しにしています。

これも、ひとえに資金力があるから出来ること。

ただ、本音としては飼い殺しはしたくないのです。

コストがかかるだけで、何の利益にもならないのですから。

それでも、飼い殺しを実行するということは、大企業ゆえに抱える悩みがあるということです。

より詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓
・飼い殺しにされると仕事がラクチン。でもいつ日かそのツケを払うことに。

では、中小零細企業の場合、仕事のできない社員をどう処遇するか。

中小企業では飼い殺しはしません。

というよりも、飼い殺しにできないのです。

大企業は飼い殺しがあるのに、中小零細企業には飼い殺しがない。

その理由は、大企業と中小零細企業の違いを見れば一目瞭然です。

そうです。資金力があるかないかの違いです。

中小零細企業には資金に余裕がないため、社員を飼い殺しにできないのです。

社員を飼い殺しにするということは、会社にとっては赤字を生む行為であり、大きな痛手となってしまいます。

一人でも飼い殺しにして遊ばせておくことは許されない。

それでもまだ、大企業のように資金力があれば、一人や二人遊ばせても大勢には影響がないでしょう。

しかし、中小零細企業のように資金力の乏しい会社では、社員を一人や二人でも遊ばせるだけで死活問題になります。

ここで、次のような疑問を持つ人がいるかもしれません。

「中小零細企業であっても、大企業並みの資金力があれば、飼い殺しが存在するのか」という疑問です。

その答えは『NO』です。

中小企業であるかぎり、大企業並みに資金力があっても、飼い殺しは存在しません。

その理由は『社員数の少なさ』にあります。

社員数が少ないと「社員一人が、会社経営に与える影響が大きいということ」です。

仕事ができない社員が一人いると、その赤字社員の給料を周囲の人が稼がなければならない状態が生まれます。

たとえ、資金が豊富になっても、社員が一人でも遊んでいては、売上や利益にダイレクトに響いてしまい、資金を食い尽くすことになってしまうのです。

中小企業では『飼い殺し』の代わりに『肩たたき』を実施する

中小企業には、飼い殺しする余裕がありません。

仕事のできない社員を遊ばせておく余裕がありません。

だから、仕事のできない社員は、会社から出ていくように追い込まれます。

残酷だけど、これが中小企業の実態です。

法律的に、解雇は出来ません。

仕事ができないくらいで解雇は出来ません。

だから、本人が自発的に辞めていくように、肩たたきをするのです。

実は、肩たたきは経営者の指示ではありません。

仕事ができない社員と一緒に仕事をしている上司や同僚によるものです。

なぜ、上司や同僚が肩たたきをするのか。

一緒に仕事をしている仲間なのに。。。。

実は、中小零細企業の社員であれば、誰もが持っている先入観があります。

その先入観とは、

「業績が悪化すれば、中小零細企業だけに会社倒産するかもしれない」

といったものです。

仕事ができない社員を放置しておくことは、会社の業績の悪化につながります。

そのままではマズイ!と考える中小零細企業の社員は、自分たちの生活を守るために、仕事のできない社員を追い出しにかかるのです。

つまり、自己防衛反応といったところでしょう。

肩たたきと言っても、上司が個室に呼んでネチネチ退職を迫るといったものではありません。

同僚や仲間が仲間はずれをしたり、上司が仕事を回さなかったりして追い出いにかかるのです。

「お前のせいで、業績が伸びない」

「お前のせいで、仕事がスムーズに流れない」

「お前は給料泥棒だ」

会社の規模が小さいゆえに、社員数が少ないゆえに、仕事ができない社員は目立ってしまい、周囲から敵視される存在にされてしまいます。

おわりに

中小零細企業は、仕事ができて、経営者に気に入られれば「一気に出世でき、給料アップ実現」といった良き面があります。

しかし、逆に、仕事ができなければ、会社から肩たたきされる憂き目が待っています。

それも、経営者からではなく、上司や同僚仲間からの肩たたきです。

中小零細企業の社員は、大企業社員に比べて、給料は低く、福利厚生は薄く、不安定な経営のなかで働いています。

どうしても心の余裕を持つことができません。

何か問題があれば、誰か一人に責めを負わせるような雰囲気ができてしまいます。

さて、ここまでは、中小零細企業の冷たい部分を述べてきました。

しかし、中小零細企業の中には、家族経営と言われるようなアットホームな会社は存在します。

そこでは、飼い殺しも、肩たたきもありません。

あなたが、仕事ができない社員であれば、周囲がサポートしてくれます。それによって、あなたは一人前に成長していくこともあります。

もし、中小零細企業への転職を考えていて、自分の能力に自信が持てない状態であれば、アットホームな雰囲気の会社を選択してください。

とにかく、他の条件には目もくれず、良い雰囲気の会社を選んでください。

⇒転職活動にはやるべきことの順番がある。

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