転職時の給料交渉は、応募書類に希望金額を書くことから始まる。

給料

転職活動において大事なことは、2つあります。

1つ目は、『採用の内定』を勝ち取ること。

そして、もう1つは、『希望の待遇条件』を勝ち取ることです。

書類選考に始まり、数回の面接を経て、その先に採用の内定があります。

新卒の就活であれば、ここで終了です。

ただし、転職活動は、もう一つの大きな仕事が待っています。

その仕事とは、『条件交渉』です。

条件交渉とは、主に『給料の額』になります。

転職の目的が、給料アップではない人もいるでしょう。

それでも、全く給料の金額に興味がないという人はいません。

おカネは、生活必需品ですからね。

しかし、日本人はおカネのことを露骨に話すことに抵抗感を持っているもせいか、給料交渉をすることに気が引けてしまう面が見受けられます。

なかにはビクビクしながら交渉に臨む人もいます。

でも、安心してください。

そのような心配をせず、堂々と給料交渉する方法はあります。

今回は、転職時の給料交渉をこちらのペースで進める方法について説明します。

 

採用内定時に金額を示され段階で、交渉の余地はないを考えるべし。

希望の雇用条件を勝ち取ることは、転職活動にとっての最大の山場です。

雇用条件については、応募前に『求人票』で確認できます。

そこには、仕事の内容、勤務地、就業時間、そして賃金の額が記載されています。

ただし、賃金の額については、月額○○円とピンポイントの金額が明記されることはほとんどありません。

たいていは、月額○○円~△△円のように範囲を持たせています。または、年収○○円以上のような書き方をしている求人もあります。

それゆえに、ほとんどの会社が『内定通知と同時に、給料の金額を決定します。

そのときに、提示された金額に満足であれば、そのまま入社の意思を伝えればよいだけです。

問題は、提示された金額が希望金額に及ばなった場合です。

そのとき、あなたが取ることができる選択肢は、

『希望額を伝えて交渉する。』or『内定を辞退する。』

のいずれかです。

大変、悩ましいですが、内定を辞退することになります。

というのも、給料交渉の余地が全くないからです。。

会社には確固たる給料制度があり、その制度に照らし給料金額は決定されます。

当然、あなたが新しい会社での1年目の給料も、その給料制度で決定されています。

あなたの希望は考慮されません。

ゆえに、潔く辞退するしかないのです。

希望給料額を先に言ってしまうことで、交渉はこちらのペースで進む

以上のような一連の流れから、以下のような思いが沸いてきませんか。

「給与の提示金額を内定通知前に知ることはできなかったのだろうか。金額を知ることができ、こちらの希望金額でなければ、もっと早い段階で辞退していたのになあ。」

そう思うのは無理もありません。

仕事しながらの転職活動です。無駄な時間は使いたくないですからね。

かといって、面接の際に、相手企業に採用の意思があるかどうか分からない状態で「これだけの金額が欲しいです。どうでしょうか。」なんて言えませんよね。

言った瞬間に、不採用が決定しそうですものね。

となると、あなたが取ることができる方法は、たったの一つです。

事前に『履歴書の本人希望欄に希望給料額を記載しておくこと。』です。

書類を送った段階で、あなたの希望額を先に伝えてしまうのです。

一方的ではありますが、面接で顔を合わせた状態で言うよりも、はるかに精神的にラクです。

もし、会社があなたの希望給料額を叶えることができないのであれば、面接日の連絡の際に、もしくは、面接のなかで『これだけの金額しか出せません』と言ってくれる場合もあります。

そして、会社が給料の件について何も触れてこなければ、あなたから触れてようにしましょう。

あなたは、書類の希望欄に金額まで具体的に記入したのです。

当然、相手先企業は、給料の金額があなたの会社選びの重要なファクターであることを理解しています。

相手先企業も、いきなりカネの話をされると不愉快になるでしょうが、今回は事前に書類で通知しているので不快感は生まれないでしょう。

そこで、あなたの希望金額を出せないことが判明すれば、その時点で辞退を申し入れることができます。

これで、かなりの時間とエネルギーを浪費せずに済みます。

それに、もしかすると、あなたをどうしても採用したいということで、あなたの希望金額を出すように特別に取り計らってくれるという嬉しい誤算もありうるのですよ。

給料制度があるといっても、多少は枠を超えた金額をだせるようにはなっています。

いずれにせよ、先に希望金額を伝えることで、給料交渉はこちらのペースに持ち込めます。

 試用期間という厄介なケース

『私はこれだけの給料を希望します』と先に宣言することで、それも書類のなかで宣言することで、堂々と面接の中で給料金額について触れることができます。

怖気付くことなく、後ろめたい気持ちも持たなくてよくなりました。

でも、給料交渉において、厄介なケースが1つだけあります。

それは、『試用期間の給料金額』と『試用期間後の金額』が異なるケースです。

人事担当者から、「もし採用になれば、試用期間の3か月間は、給料20万円です。その後の給料が金額は、試用期間の働きによって決めたいと思っています」といったような提案をされるケースです。

このような提案されたらどうしますか。実際によくあるケースですよ!

私は、こういったケースを経験したことはありません。

ゆえに、『これが正解です!』という回答を持ち合わせてはいません。

額面通りであれば、試用期間で結果を出せば、あなたの希望金額を出してくれることもあるかもしれません。

ただし、私がこうしたケースに直面することがあれば、『辞退』を選択すると思います。

3カ月の仕事の評価は、会社の一方的な評価になるわけです。

そこに客観的な評価基準があるわけではありません。ましてや、こちらの主張など反映されるはずもありません。

私だったら、そんなリスクは負いたくありませんね。

そもそも試用期間と言っても、「試用期間だけ働いてイヤならば出ていきます」って話ではありません。

試用期間に入ったということは、転職してもう既にその会社に入社したということです。

入社した以上は、採用面接のときのような『対等な関係』ではなく、『主従の関係』になってしまっているということです。

給料を含めた待遇条件は、入社前に確定させるべきことです。

入社してから変動するような条件は呑むべきではありません。

 給料交渉で注意すべき点

内定を勝ち取った喜びも束の間、その後に給料金額を聞いてガッカリといったケースはよくあります。

それを防ぐために、事前に書類に『希望金額を書きましょう』という話をしてきました。

しかし、この手法は、あくまでも『転職理由が給料アップ』の場合のみであることを強調しておきたいと思います。

「やりたい仕事がある。」「もっと自分を成長させたい。」といったことが転職の主な理由で、給料金額は二の次である場合は、希望金額は書かないでください。

どうしても、おカネや休日数のことなどを面接で尋ねると、『権利主張が強い人』という誤解を与えてしまいます。

そうなれば、結果的に、あなた自身が損をすることになります。

つまり、採用される可能性が遠のくということです。

おわりに

給料アップの転職を実現したいが、自分一人で交渉できない人もいるかと思います。

そういった人は、転職エージェントの『ビズリーチ』(直接スカウトから連絡が来ます)を利用することをおススメします。

あなたに代わって、転職のプロが相手先企業と給料交渉をしてくれます。

ただし、交渉してくれるのは『ビズリーチ』が取り扱う求人案件のみです。

ハローワーク等の求人案件には、あなたが直接交渉しなければなりません。

でも、大丈夫です。

事前に『履歴書等に希望給与額を記入すること』で、給料交渉を堂々と行うことができます。

自信を持って挑みましょう!

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