いまの会社への不満から転職を決意する人は多くいます。
でも、せっかく転職した会社が期待外れであったらどうしますか。再転職を決意しますか。
ほとんど人は、再転職を躊躇するかもしれないですね。
その理由は、転職して、またすぐに転職となるとマイナス要素が多くなるからです。
「履歴書に傷がつく」
「周囲の人になんて言われるか」
「忍耐力のない人だと思われる」
そんな思いが駆け巡って、再転職を我慢する人が多いのが実態です。
転職するということは行動することです。
行動すれば成功もするが失敗もする。
その失敗例の典型が、ブラック企業にぶち当たるといったところです。
ブラック企業に決まった定義はありません。
人ぞれぞれの判断です。
ある人にはブラックでも、ある人にはブラックでないかもしれない。
いずれにせよ、新しい転職先が期待していたものでなかった時、次にどう動くべきなのか。
今回は、転職に失敗した場合、次にどう行動すべきかについてお話しします。
転職先が期待外れだったらどうするか。
あなたが期待して入社した転職先が、期待を裏切る内容であったとしても、それが「我慢できるレベル」であるならば、我慢した方が賢明です。
「我慢できるレベル」をどこに設定するかは難しい問題ではありますが。。
ここで1つの基準を示します。それは「何が目的での転職だったのか」です。
その仕事をしたくて転職したにもかかわらず、その仕事ができないのであれば我慢することは
難しいかもしれません。
給料アップが目的で転職したのに、その給料額に満たないのでれば我慢できないかもしれません。
私は過去2回、自己基準の「我慢できない転職」を経験しています。
以下、体験談です
1社目は、ビジネスホテルを展開する会社の事務職です。
経理職での採用できたが、入社して1ヵ月後に総務職に異動させられました。
入社後に聞いた話によると、どうやら、元々、総務に配属するつもりで採用されたみたいです。
求人票に書いてあった職種なんて関係ないといった感じです。
そんな会社ですから、当然、経営者はワンマンです。
職場は常に静まり返っており、社員への暴言は日常茶飯事です。
私がこの会社に転職した目的は、経理の仕事をすることでした。給料は前職に同水準、休日数は微減です。
結局、10カ月で別の会社の経理職へ転職しました。
2社目は、病院の事務職です。
理事長への絶対服従を強いる職場です。
仕事内容は聞いていたものとは、全く真逆です。
やりがいのある仕事は与えられず、雑用ばかりでした。
弁当を買いに行ったり、切符を買いに行ったり、電話番したりといった内容。おそらく、ずっとこんな感じなんだろうと思い、試用期間の3カ月で退職しました。
転職して1年も経たずに、退職しています。それも2社ともです。
私なりに「我慢できるレベルではない」と感じたための退職です。
今思えば、もう少し我慢すれば良かったかな、と後悔している部分もあります。
それは、そのあとの再転職活動で苦労したからです。
要するに「再転職が上手くいけば、転職先を辞めて良かった」と思い、
「再転職に苦労すれば、もう少し我慢すれば良かった」ということになるのでしょうね。
人ってホント勝手なものですね。
すぐの再転職には、相手を納得させる理由が必要です。
いざ転職したものの、期待を裏切られ我慢できない状況であれば、思い切って『再転職すること』を提案します。
転職して、すぐに再転職するとなると最も懸念することは、応募先企業への印象が良くないことです。
でも、それは単なる思い込みです。
転職して、すぐの再転職だからこそ『再転職理由に信憑性が増す』ということもあります。
どういうことか。
私の体験談の1社目のケースが、まさにこれに当たります。
私は経理職を希望してビジネスホテルに転職したのですが、入社した途端に異なる部署に異動させられた。
これを『明確な転職理由』にできたため、面接を受けに行っても相手に理解されやすかったですね。
しかも、転職して1年も経たないうちでの再転職活動ですから『経理という仕事へのこだわりの強さ』も理解してくれました。
だからこそ、思いのほか、短期間のうちに再転職に成功できたのです。
大事なことは「再転職の理由」です。
相手先企業が『再転職理由』に納得してくれるかどうかです。
この点が、短期間での再転職に成功できるかどうかのポイントです。
私の体験では、1社目のビジネスホテルは「経理の仕事がしたい」という理由であったため、相手企業が納得してくれ、再転職に成功しました。
しかし、打って変わって、2社目の病院の「やりがいのない仕事をしたくない」という退職理由は相手先企業に理解されませんでした。
私のわがまま、忍耐不足と捉えられてしまったのです。
そのため、半年間、無職の状態が続きました。
この半年間、辞めずにもう少し続けておくべきだったと後悔の日々でした。
相手を納得させるだけの明確な理由がなければ、転職先で数年間は勤めたほうが賢明です。そして、転職先で勤めながら再転職活動をするべきです。
私の2社目のように、明確な理由もないまま3か月で退職すると、かなりツライ思いをしなければなりません。
おわりに
転職への不安の一つに「転職先がブラック企業だったらどうしよう。。」というものがあります。
せっかく、いまの会社よりも良い会社にと思って転職したのに、その会社がブラック企業では
転職した意味がありません。
「戻れるのであれば、前の会社に戻りたい」と思う気持ちが芽生えても、何ら不思議はありません。
しかし、時計の針は戻せません。
転職に失敗したと思ったら、また転職すれば良いのです。
相手を説得できる「再転職の理由」があれば、時間を置かずに動きましょう。
もし、なければ、数年間は耐えて、次の機会を伺いましょう。
いずれにせよ、ブラック企業に居続けることは良くありません。
転職回数が多くなっても気にすることはありません。
・転職回数が多い人は『自分に合う仕事』を求めている行動派なのです。
転職することは多くのメリットをもたらしてくれます。
・転職することは、それだけで価値がある。
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