『社員の入れ替わりが激しい会社』って何となくイメージ良くないですよね。
待遇悪い?仕事がきつい?雰囲気悪い?
そういった負のイメージしかありません。
あなたの会社はどうですか。
社員の入れ替わりを示す数値として『離職率』といったものを用いますが、あなたの会社の離職率はどうですか。
入れ替わりの激しい離職率の高い会社は、長期的には成長しません。
短期的には伸びることはあっても、長期的には失速してしまいます。
それは人が頻繁に出ていくということは、会社の利益の源泉である『人材』が逃げて行っているということだからです。
もし、あなたがいま入れ替わりの激しい会社在籍しているのであれば、2~3年の短期間程度であれば働いても構いません。
しかし、長期的には、入れ替わりの激しい会社からは逃げておきましょう。
今回は、人の入れ替わりの激しい会社は『期間限定』として働くぶんには問題ないが、長期では働くべきではないとする理由について説明します。
人の入れ替わりが激しい企業の特徴とは。
人の入れ替わりの激しい会社といえば、まず思い浮かぶのがブラック企業ですよね。
待遇が悪い。パワハラ横行。残業多い。
でも、よくよく見るとブラック企業でなくても、人の入れ替わりの激しい企業はあります。
では、入れ替わりの激しい企業とはどういった特徴をもっているのか。
①従業員数が少なく、何でもやらされる会社
中小企業や、設立して間もない会社に多いケースです。
中小は大企業に比べて待遇は良くありません。
どうしても中小企業の方が大企業よりも離職率は高くなりますが、それは待遇だけが原因ではありません。
実は中小は激務です。別の言い方をすると何でもやらされます。
これが離職率を高めている原因の一つです。
中小は人が少ないから、一人が抱える仕事の範囲が広くなるのは致し方ありません。
たとえば、私は事務系の人間です。
大企業であれば、経理、人事、総務とそれぞれの部署がありますが、中小企業になるとこれらが一つの部署のなかにあり、経理、人事、総務をこなさなければなりません。
他の例としては営業でも同じことがいえます。
中小のように営業マンの数が少なければ、営業マン一人当たりの担当先や担当エリアは多くなります。
従業員が少ないということは、それだけ社員一人に対する負担は増えます。
それが離職率を高めてしまいます。
②社員をモノ扱いする会社
入っては出る、出ては入るの繰り返し。
多分、会社も社員が辞めていくことを見越して採用しています。
そんな会社があるのか?と思ってしまいますが、実際に多くの業種でそういった会社は存在します。
有名なところでは、小売業や飲食業などのパートの多い会社、工場などの派遣社員の多い会社などがそうです。
こういった会社は、人を安く使おうとする会社で、人を大事にしない傾向が強いですね。
人をコストの対象とみなるので、できるだけ安く雇い、できるだけ多くの仕事を押し付けようとします。
となれば、当然、辞めていく社員は増えてきます。
社員が辞めればまた新たに人を入れればよい。
人をモノ扱いしている会社はどうしても人の入れ替わりは激しくなります。
③軍隊のような会社
社内が規律とルールで社員を束縛する会社、会話一つもできない会社、ミス一つも許さない会社、
息詰まりますよね。
人は感情を持った動物ですからね。
利益を追求するためには、軍隊のように社員をルールや規則で縛って、会社など無駄なことを一切許さないのが合理的かもしれませんが、社員はたまったものではありません。
これでは社員は出て行きます。
軍隊までいかなくても、雰囲気の悪い会社も同じようなものです。
社長がワンマンだったり、上司がキレる人だったりすると、社員は意見を言うことも叶わないどころか、会話すらできません。
これでは離職率高くなりますね。
入れ替わりの激しい会社に在籍することのメリット
入れ替わりの激しい会社にいると、働く意欲が削がれますよね。
もし、あなたがそんな会社にいれば辞めるのは当然ですが、せっかく在籍しているのであれば
そのメリットを享受してもよいかもしれません。
そのメリットとは?
自分を鍛えるのは持ってこいということです。
激務である。
社員をモノ扱い。
軍隊式の組織。
すべて自分を鍛えるのはもってこいの環境です。
なんでもやらされるということは、色々なスキルを身に付けるチャンスであります。
スキルなんてたくさんあったほうがいいに決まってます。
でも、こういうことを言うと「たくさんスキルがあると、どれも中途半端に見られてしまう」という反論があります。
それは本人の問題です。
中途半端なスキルに終わらせるのでなく、少しでも極めるように努力すればよいのです。
専門性というのは、スキルの数が一つであることを言うのでなく、あくまでも持っているスキルのレベルが高いことを言うのです。
たくさんスキルを持っていても、そのすべてを高いレベルまで押し上げておけば、専門性をたくさん持った人材として重宝されることでしょう。
次に、あなたの会社が社員をモノ扱いしている会社であれば、そこでは怒りのエネルギーを抱くことができます。
怒りのエネルギーって仕事には絶対必要です。
負けてたまるか!見返してやる!といったエネルギーは何かをなすときに一番の原動力になりますから。
いつ辞めてもいいぞ!といった上から目線で社員をみる会社では、とことん怒りのエネルギーを体中に充満させておきましょう。
そして、軍隊式の会社では精神力を強化できます。
仕事ができる人は精神力が強く、感情のコントロールが上手い。
仕事ができるかどうかを議論するとき、能力やスキルばかりに焦点が行きがちですが、実は精神力のほうが重要だったりします。
ものすごい能力を持った人は別として、一般の会社員をやっている人の能力にはそうたいした差はありません。
最後は精神力の差で決まったりします。
軍隊式の組織では、精神力を磨くチャンスです。
入れ替わりの激しい会社は長期で働くべきではない。
運悪くというか、せっかく入れ替わりの激しい会社に在籍しているならば、そこでのメリットを享受してほしい。
でも、それは『期間限定』ということにしておきましょう。
やはり、人の入れ替わりが激しい会社は長期的にいるべき会社ではありません。
その理由は『会社が成長しない』からです。
人が出たり入ったりする会社は伸びません。
会社が成長しなければ、そこで働く社員の人生は決して明るいものにはなりません。
会社が成長しなければ、給料が上がりません。
会社が成長しなければ、そこで働く社員も成長しません。
会社が成長しなければ、優秀な人材と仕事ができません。ダメな会社だと優秀な社員は逃げていきますので。
もちろん、人の入れ替わりが激しい会社でも成長している会社はあります。
しかし、そうした会社の成長は一過性にすぎません。
長期で成長を続けるには、人の入れ替わりが激しいというのはダメなのです。
おわりに
人の入れ替わりが激しい会社は、とかくイメージが悪いですよね。
出来ればそんな会社に入りたいとは思わないでしょう。
これから仕事を探そうとしている人は、出入りの激しい会社に行くのはリスク高すぎます。
どんなに好条件を提示されても、どんなに期待の言葉をかけられても、入れ替わりの激しい離職率の高い会社はやめておきましょう。
しかし、実際に仕事探しをしてみると、求人票からだけでは人の入れ替わりの激しい高い会社かどうかは分かりません。
そこで転職エージェントの出番です。
転職エージェントに求人を紹介してもらうのが最良の選択になります。
転職エージェントは無料で求人案件を紹介するサービスを展開しているのですが、紹介求人について詳しい情報を持っている点が大きな特徴です。
それこそ、紹介求人の離職率が高いかどうかの情報も持っているでしょう。
さらには、離職の高い原因をも知っている可能性が高いです。
もし、そうした情報を持っていなければ、転職エージェントのアドバイザーに調べて欲しいとお願いしましょう。
求人に関する情報について細かい箇所まで調べてくれるのが、転職エージェントを活用する一つの大きなメリットです。
入れ替わりの激しい求人を避けるには転職エージェントを活用するに越したことはありません。
私がオススメする転職エージェントは『ビズリーチ』です。
きっと親切に対応してくれるでしょう。
最後にひと言。
『社員は会社の財産だ!』
そう考えている会社で働くことが、社員にとって一番の幸せではないでしょうか。
そういった会社で働ければ、あなたの能力は開花し、待遇も自然と上がってきます。
是非、転職エージェントにそういった会社を見つけてもらいましょう。
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