天職とは『自分に合った職』のことです。
『適職』とも言います。
それを見つけるのは容易なことでありません。
誰しも、何の仕事が自分の適性なのかなんて分かりません。
でも、天職かもしれないと思わせる仕事に出会うことはできます。
その方法とは『転職活動を通じて探していくこと』です。
天職に就くための大事なことは、色々な仕事を経験することです。
そのなかで、天職を見つけるしか方法はありません。
ハローワークの相談員や転職サイトの適職診断などに期待をしてはいけません。
他人に頼ることなく、自分の力で天職を見つけてください。
今回は、天職に就くことための方法について説明します。
天職に就くことが人生を幸福にします。
天職とは自分に合った仕事のことです。
自分にとっての天職は何なのか。
誰もが一度は考えたことのあるテーマではないでしょうか。
天職に就くことができれば、人生が幸せになることは間違いありません。
月並みな言い方ですが、仕事は人生の大半を費やすわけであって、そこに面白みを見出すことができれば、幸せな人生が送れるということです。
適職に就くと人生が幸せになる理由は、なにも時間的な観点からだけではありません。
適職につくと、あなたの周囲に相性の良い、価値観の合う人が集まります。
「仕事は何をするかよりも、誰とするかのほうが重要だ」と言う人もいるくらいに、人との関わり合いが重要です。
自分の適職とかけはなれた仕事についてしまうと、全く相性の悪い人と仕事をしなければなりません。
自分がやりたいと思った仕事についても、その仕事が自分に適してなければ、自分と合わない人と仕事をすることになり、結局は長続きしないわけです。
私の友人の話ですが、彼は大学で建築を学び、設計の道に進みました。
しばらくして、何を思ったのか不動産開発の営業に転職しました。
転職理由は不動産を動かしてみたいということだったようです。
自分がやりたいという純粋な思いからだったようです。
でも、彼には営業には向いていません。
私から見ると、適しているとは思えませんでした。
結局は、1年足らずで、設計の道に再転職しました。
転職して、これは自分には合わなかったのは肌で感じたのでしょう。
転職前は、自分の頭の中で「きっと自分には営業に向いている。そして良きパフォーマンスを上げることができる」といった良きイメージを描いていたのでしょう。
でも、実際に仕事に入ってみるとそうではなかった。
やりたいと思って就いた仕事だが、実際にやっていくうちに結果がついてこない、うまく仕事が遂行できないとなれば、当初の前向きな気持ちは萎えてきます。
そして、やりたい仕事はやりたくない仕事へと変わっていくのです。
だから、適職についておくことが大事なのです。
たとえ、好きでなくても、適職に就けば、良きパフォーマンスが上がってきます。
そして、評価が上がり、待遇があがり、あまり好きでもなかった仕事でも心地よく仕事ができるようになります。
先程例に出した友人は、結局、不動産営業を辞めて、設計の会社に再就職しました。
そして、いまも設計の仕事を続けています。
天職を見つけるのが難しい理由
天職を見つけるのに「適性診断」なるものがあります。
自分の適職、つまり天職が分かるというものですが、個人的感想を言わせてもらえるならば、紙切れ一枚で何が分かるのかっていった感じです。
そんなもので適職がわかれば苦労はしません。
適職テストで、よくある質問に次のようなものがあります。
- 一人で過ごすことが好きですか。
- 家で過ごすのは好きですか。
- 人前で話すのは苦手ですか。
- 一人でコツコツ仕事をしたいタイプですか。
これらの質問に対して「はい」と答えると、適職として「研究職系」や「事務職系」という判断がなされます。
本当に短絡的です。
では、これらの質問に「はい」と答えた人は、営業職が天職になることはないのだろうか。
一見すると、引っ込み思案で、一人でいる方が好きな人は営業職が天職になることがないように思えますが、実際はそうとは限りません。
営業で好成績を上げる人のなかには、物静かで口数の少ない人もいます。
こんな人が営業なの?って思ってしまいそうですが、バリバリの営業マンだったりします。
「天職が何か」は、適性テストや見た目では分からないものです。
物静かで口数が少なくても、お客様の要望をしっかり聞いて、満足いく提案をすることで成績を上げているかもしれません。
それでは「好きこそものの上手なれ!」といった言葉があるように、好きな仕事を天職と考えることもできます。
しかし、好きな仕事と得意な仕事は違います。
天職とは『好きな仕事』ではなく『得意な仕事』のことです。
極論すれば、嫌いな仕事でも好成績を上がることができるのであれば、それは天職です。
才能というか、秀でた部分があるからこそ、嫌いな仕事でも結果を出せるのです。
逆に、得意ではないけど、好きな仕事に就いたとしましょう。
その後どうなるか?
仕事で結果を出せず、ついには好きな仕事も嫌いになってしまうでしょう。
だから、好きな仕事を『天職」だと考えるのは早計なのです。
では、どうやって天職を見つければよいのか。
天職を見つける方法は一つです。
天職を見つける方法は一つです。
それは「転職すること」です。
先程、好きな仕事は天職にはならないと申しましたが、そうはいっても全く興味の持てない仕事のなかに天職が潜んでことはないでしょう。
一番よいのは、興味がわいた仕事を片っ端から経験してみることです。
転職しまくることです。
「犬も歩けば棒に当たる」ではないですが、偶然に天職に巡り合うことを期待して動き続けるのが唯一の方法です。
ただし、これは現実的ではありません。
何度も何度も転職できるはずもありませんから。
では、現実的な方法とは何か?
もし、あなたが天職に巡り合いたいと思うのであれば、
『仕事の種類を3~4つに絞って、転職してほしい』
どういうことか?
仕事の種類は数多くあるけど、自分の向いてる仕事を3~4個に絞ります。
選択した3~4つの仕事を全て経験することです。
その中から、一番しっくりきた仕事が『天職』です。
上記で、私の友人の話をしました。
最初に設計士をやっていた時に、不動産営業に一度は転職しながら、設計士に再転職したわけです。
彼の中では、設計を離れて別の仕事にしたことで、設計士が自分にはしっくりくる仕事だということを知ったのです。
だからこそ、一度は辞めた設計の道に戻ったわけです。
天職は目星をつけた3~4つの仕事の中に潜んでいます。
「その中にはなかった!」という人もいるかもしれませんが、それでも目星をつけた3~4の仕事のなかから一つ仕事を選びましょう。
そして、その一つを『天職』だと思うことです。
もっと突っ込んだ言い方をすれば『天職』だと思い込むことです。
間違っても、目星をつけた3~4つ以外の仕事に天職を求めないでください。
私は経理、人事、総務、企画といった4つの仕事のなかに、天職の目星をつけています。
4つのどれかに天職が潜んでいるはずです。
天職とは相対的なものであって、絶対的なものではありません。
他の3つよりも、しっくりきた仕事が『天職』なのです。
おわりに
天職は目星をつけた3~4つの仕事のなかに潜んでいます。
ここで、一つ疑問を持っている人もいるでしょう。
それは、目星をつけ方です。
基本的には自分で興味を持った仕事を選べばよいのです。
または、自分に合っているなと思う仕事を選ぶことです。
さらにもう一つ加えます。
そこに転職アドバイザーに意見を求めてみましょう。
転職アドバイザーは、転職で成功した人も失敗した人も見てきているわけです。
どういった人間が、どういった仕事に適しているかのデータを持っています。
適職テストを受けて、その結果を参考にするよりも、転職アドバイザーとの対話を通じてアドバイスをもらう方が効果的です。
転職アドバイザーは転職エージェントに登録することで無料で話を聞いてもらえますので、是非利用しましょう。
私がこれまでに利用した転職エージェントは以下の通りです。
目星をつけることができれば、あとは目星の就けた仕事を経験することです。
そのなかに天職は必ずあります。
そのなかに天職を見出せなければ、他の仕事に目を向けても結果は同じです。
天職は自分に適した仕事のことです。
他の仕事に就くよりも、この仕事のほうが自分に合っているなぁ!というものです。
だから、多少自分に合ってないと思ったとしても、他の仕事よりも合っていると思えれば、それが天職なのです。
そのことは理解しておいて下さい。
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