会社員の最大のリスクは上司を選べないこと。
私はそう断言したい。
他にもリスクはあるのは十分に承知しています。
それでも、最大のリスクは上司を選べないことです。
仕事内容や、給料は努力すれば自分の希望を叶えることはできます。
けっして簡単はことではないですが、それでも努力で何とかできます。
いまの会社で叶えることができなければ、転職して叶えればよいのです。
仕事内容、給料、勤務地は求人票に記載されており、あなたの希望を叶える会社を選ぶことができます。
しかし上司だけはそうはいきません。
いまの会社の上司が気に入らないからといって転職しようとしても、また次の転職先で嫌な上司にあたるかもしれません。
求人票にはどんな上司かなんて載っていませんからね
こうしたことから、上司を選べないことが会社員の最大のリスクだということです。
もし、あなたが嫌な上司に当たった場合、どうしますか。
私の回答は以下の通りです。
嫌な上司でも、あなたに危害を加えないのであれば我慢しましょう。
問題は、あなたに何らかの危害を加えてくる場合です。
つまり、あなたの上司が『ブラック上司』だった場合です。
そのとき、あなたは我慢することなく、そして逃げることなく、堂々と戦いましょう。
最初は恐れをなすかもしれませんが、段々と慣れてきます。
そして最後にはあなたが勝利することになるでしょう。
今回は、ブラック上司に当たった時には逃げずに戦うべき理由についてお話しします。
ブラック上司に当たる可能性は高い。
上司を選べない。
会社に入れば、否応なしに上司を割り当てられます。
良き上司と悪しき上司では天と地どの差があります。
人間性が立派で、仕事ができ、面倒見のよい上司を割り当てられた人はラッキーです。
それこそ、宝くじに当たったくらいにラッキーなことです。
良き上司に就けば、あなたは多くの事を学ぶことができ、そして多くの貴重な経験をすることができるでしょう。
結果、それがあなたの市場価値を高めることになります。
仕事ができるようになりたければ、仕事ができる人の元で働くのが最も即効性があります。
特に社会人1年目の人のような若い人にとっては、上司の存在はすごく重要であり、これからの仕事人生に大きな影響力を及ぼすことになります。
若い人は上司次第で何色に染まりますから。
私のように40歳をすぎてしまうと頭の中も、心の中も、固まってしまうので、上司から染められることも少ないのですが。。。
それでも上司の存在は重要です。
あなたの上司が良き上司であるならば、それに越したことはありません。
しかし、良き上司に当たるのは宝くじに当たるレベルで難しい。
そうであるならば、せめて悪しき上司、とりわけブラック上司と当たらないことを祈るばかりです。
ブラック上司という言葉は、ブラック企業から派生した言葉であって、読んで字のごとく社員に毒を振り撒く上司のことです。
ブラック上司に当たる確率は、良き上司に当たる確率よりも遥かに高い。
ブラック上司はピンキリで範囲が広い。
ブラックのど真ん中の上司もいれば、ブラックになるかならないかの境界線の上司もいますね。
ブラックではなくても、あなたが苦痛を感じる上司であれば、それはあなたのとってのブラック上司ですね。
私の経験でいえば、私の仕事に対して逐一口を挟んでくる上司がいます。
「あれはどうなったか?」
「これはどうなったか?」
など執拗に質問を来る上司が居るのですが、この種の上司には精神的苦痛を感じますね。
多分、こういった行為はパワハラには該当しないため、ブラック上司として扱われないでしょう。
しかし、私的にはブラック上司なのです。
上司の行為がパワハラに該当しなくても、精神的苦痛を感じたり、毎日会社に行くのが辛くなるような上司がいれば、それはブラック上司と言えるでしょう。
それだけブラックの範囲は広いのです。
範囲が広いということは、それだけ当たる可能性が高いということです。
当たり前のことですが、会社員歴が長くなればなるほど、当たる可能性は高くなります。。
癌にかかる人は3人に1人と言われています。
これだけの高確率でも、自分だけは癌にならないと思うのが人というものです。
それと同様に、自分だけはブラック企業で働くことはない。
自分だけはブラック上司に当たることはない。
世間で報道されているような、パワハラを受けて心身を壊して退職といったようなことにはならない。
そう思うものです。
しかし、長い人生でブラック上司に当たるか可能性は高い。
ブラック上司問題は自力で解決するしかない。
あなたの上司が嫌な上司だったら、どうしますか。
たいていの人は我慢しますよね。
嫌という感情を通り越して、パワハラにまで発展したらどうしますか。
それでもたいていの人は我慢するかもしれませんね。
我慢する人は一体何を期待して我慢するのか。
それは人事異動でしょう。
人事異動があなたを嫌いな上司から解放してくれるかもしれません。
それだけをひたすら期待して我慢しているのでしょう。
しかし。。。。
残念ながら、人事異動は大企業など一部の企業に限られるものです。
規模が大きくない会社では人事異動なんてものはないに等しい。
それに昨今は、専門的スキルを重視していることから職種を変わるような人事異動は見られなくなった。
それでも人事異動を期待することでしか、いまの上司との問題を解決する方法が見当たらない。
まさに「他力本願」です。
そこまで、あなたが待つことができればよいですが、嫌いな上司とは毎日顔を合わせなくてはならない中、あなたの心身が持ちこたえることができるか。
やはり、ここは自力にて解決を図ることが賢明です。
自力本願とは『上司と戦うこと』です。
戦うといっても、喧嘩をするとか、訴えるとかいったものではないですね。
戦う目的は「嫌いな上司を自分から遠ざける」もしくは「上司からの攻撃をやめさせる」といったものです。
一方で、別の考えもあります。
戦う時間がもったいないので、さっさと辞めて次の会社に移ってしまおうという考えです。
凄く生産的な考えです。
しかし、もしいまの会社で仕事内容にも満足、給料にも満足しているのに、嫌いな上司の存在だけで転職を考えるのはもったいないですね。
それに転職しても、また嫌いな上司に出くわすことになるかもしれません。
まず考えるべきは、嫌いな上司に打ち勝つことです。
ブラック上司との戦い方
嫌な上司との戦いは容易ではありません。
上司はあなたより会社組織においては上位に位置します。
上司に逆らえば、人事評価を下げられ、どこかに飛ばされるのではないかと気になったりもするでしょう。
でも、上司に逆らって飛ばされるということは、その上司とおさらばできるわけだから、そういう意味ではラッキーだと考えることもできます。
問題は、ずっと嫌な上司と一緒に仕事しながら、苦痛を感じ続けなければならないことですよね。
その場合、あなたは腹を決めるべきです。
『ブラック上司には毅然とした態度を取る』
この決意一つでブラック上司に勝てます。
上司と言えども、人の子です。
あなたが弱い立場の人間で、自分には逆らってこないと高を括っているのです。
それにブッラク上司のような弱い者いじめをする人間は、小心者が多く、虚勢を張って生きています。
そのようなブラック上司にあなたが強気な姿勢、言動を見せれば、一気にブラック上司はひるむでしょう。
『あなたが私に行っている言動はパワハラに該当します』
この一言で、ブラック上司はあなたへの態度を改めてきます。
これは私の経験上の話です。
だから、あなたがブラック上司に苦しめられていて、もう会社を辞めたいと思っているのであれば、ダメもとで上司にぶちかませてやりましょう。
人間は開き直った時に、思いも寄らないパワーが出て来るものです。
おわりに
それでもブラック上司の態度が変わらない時は、パワハラの言動を録音して、訴えましょう。
ただ、その時には次の仕事を探す準備もしておいた方がいいですね。
上司を訴えるということは会社を敵に回すことになります。
あなたが辞めなくて済む場合もありますが、現実的には難しいでしょう。
慰謝料を取って、別の会社で心機一転頑張る。
これが最善の選択です。
ただ、これは最終手段です。
まずはブラック上司と戦うことです。
あなたの毅然とした態度を見せつけるべきです。