転職することはそれだけで価値がある。

転職の良き点

転職を希望する理由は人ぞれぞれです。

「キャリアアップしたい」「やりたい仕事がある」などの前向きな理由もあれば、一方で「給料が少ない」「人間関係がつらい」などのネガティブな理由まで、本当に人それぞれなのです。

仕事は、生きていくための必要なもので、かつ、人生の中の多くの時間を割かなければなりません。

だから、少しでも自分の理想を追い求めたい。少しでも自分の希望を叶えるたい。と思うのはごくごく普通の事です。

そして、そのための手段として転職をする。

転職は目的ではなく、理想や希望を達成するための手段。

だから、転職回数が何回までならOKだとか、そのようなことは取るに足らない問題です。

最後に自分の理想や希望を満たす仕事や職場に辿り着けばよいだけのことです。

転職を重ねるということは、自分の理想や希望を達成するために、自ら動いていることの何よりの証です。

⇒転職回数の多い人は『自分に合う仕事』を求めている行動派なのです。

転職回数が多いことは褒められるべきことなのです。

そんな転職には、大きな2つの価値が潜んでいます。

①転職活動をすることの価値

②転職することの価値

この2つの価値は、転職を経験する人全員が享受できる素晴らしいものです。

今回は、転職することはそれだけで価値がある!ということについてお話しします。

転職活動をすることの価値とは。

転職に成功しようと、失敗しようと、転職活動すること自体に価値があるのです。

転職活動することの価値は以下の2つです。

転職活動でビジネスに必要な能力が身に付く。

転職活動の作業は、求人情報を収集し、書類選考を通過するために書類を作成し、面接では自分をアピールし、内定をもらえれば条件交渉をします。

この一連の作業は、ビジネスそのものです。

・リサーチ(情報収集)
・企画書作成(履歴書・職務経歴書・自己PR)
・プレゼンテーション(面接)
・交渉(待遇交渉)

こうして見ると、転職活動を通じて、知らず知らずのうちに多くのスキルを磨いているということになります。

転職活動が長くなれば、それだけスキルアップをしていることになります。

  • 応募先の会社ごとに「志望動機」や「自己PR」を考えなければなりません。
  • 応募先の会社ごとに面接での質疑応答に対応しなければなりません。

転職活動をするということは、採用通知を手にするという目標に向かって進みながら、同時にビジネスに必要なスキルを磨くことができるのです。

転職活動を通じて「自分の市場価値」が分かってくる。

どの求人に応募するか、それはあなたの意思です。

そして、あなたをどのように評価するか、それは応募先の会社の意思です。

ミドル世代になれば、これまでに経験した仕事に応募することがほとんどでしょう。

これまでの経験職種に応募しても、応募先の会社の規模や、応募先の会社の社歴、応募先の会社が求めるポジションによって、あなたに対する評価は異なります。

私の経験では、ミドル世代であれば、生まれたての会社、または、これから改革に取り組むような会社であれば高い評価をしてくれます。

一方で、規模の大きな歴史の長い会社、またはすでに成熟期に達した会社では低い評価しか受けることができません。

私はこれまで4回転職しています。

そのうち、30代で勤めていた会社には、上場会社もあれば、地方の中小とまでも言えない小さな会社もあります。

そして40代になった今、在職しながら転職活動をしているのですが、応募先の会社が私を評価するポイントは、地方の小さな会社での経験なのです。

これは、私には予想外です。

私は上場会社での経験を評価されると思っていたのですが、そうではなく、小さな会社での経験が評価されるのです。

その理由は、会社全体を見回せるポジションで仕事をしていたからということのようです。

これは、自分が強みと思っている点と会社側が評価する点が必ずしも一致しないという一つの事例です。

転職活動のおかげで、新たな自己評価を教えてもらうことができたのです。

転職をすることの価値とは。

ここまでは、転職活動の価値について述べてきましたが、ここからは転職することの価値について述べたいと思います。

転職することとは、会社を移ることです。

転職は、大げさに言えば、人生を左右する1つの分岐点になります。

分岐点ということは、良い会社に入社できる場合もあれば、悪い会社に入社してしまう場合もあります。

私が強調したいことは、たとえ悪い会社に入ったとしても、転職をすることそのものに価値があるということです。

転職することは、あなたに大きな果実をもたらしてくれます。

具体的に見ていきましょう。

複数の会社で働くことで、いまの会社の良い点や悪い点が見えてきます。

1社でしか働いたことがなければ、その1社での仕事のやり方が最善の方法だと思い込んでしまいます。

他の会社がどうなっているのか知らないため、そう思うのも無理はありません。

これが、もし複数の会社で働いたということになればどうでしょうか。

これまでに勤めた会社でのやり方と比較することができます。

転職回数が多く、勤めた会社が多ければ多いほど、比較できる会社が多くなるということです。

「こういう場面ではA社の時のやり方のほうが良かった!こういう場面ではB社の時のやり方のほうが良かった!」と比較しながら、より良い方法を選択できます。

これは、多くの会社で働くことの最大のメリットです。

仕事とは、業務効率を改善することです。

改善のアイデア、ヒントを、転職経験のある人は過去の職歴から引っ張ってこれるのです。

これほどのアドバンテージはありません。

複数の会社で働くことで、自分に適した環境が見えてきます。

「十人十色」

十人いれば、十通りの個性特徴があります。

これは、会社についても言えることです。

会社にも、各社それぞれの特徴があります。

会社の特徴といえば、経営スタイル、社風のようなものと考えてください。

各社のそれぞれの特徴を自分に照らし合わせたとき、自分に合う会社、合わない会社は必ず存在します。

どの会社が自分に合うかは、実際に何社か働いてみなければ分かりません。

そして、自分に合う会社に巡り合った時に、人は初めて能力を発揮できるのです。

「成果をあげたいのであれば、自分がどのような環境であれば能力を発揮できるかを知ることです」

私は信賞必罰が徹底された会社で、かつ、自主性を重んじる会社との相性が良かったです。

私は、上司に干渉されることを好みません。自由にやらせてもらいたいタイプです。

とはいっても、結果に対しての評価はきちんとしてもらいたいのです。

良いときは褒美、悪いときは罰。でなければ、モチベーションは上がっていきません。

一方で、業務の一つ一つをマニュアル化した会社、または、社内研修や勉強会を頻繁にする会社には、適応できなかった感があります。

実際に長続きせず辞めてしまっています。

転職する人は前向きな人が多い

転職するということは、自分の希望を満たす仕事もしくは会社と出会うために行動しているという何よりの証です。

どんな自己啓発本にも「行動しなさい!」と必ず書いています。

転職するということは、行動しているという何よりの証です。

成功・失敗に関係なく、称賛に値することです。

まさに「転職する人は前向きである」といえます。

さらに、転職する人の特徴はこれだけではありません。

次のような特徴も合わせ持っています。

1つ目は「決断力があるということ」

転職することは、いまの生活を一変させることです。

在職中の転職ならばなおさらです。

それゆえに転職は勇気を必要とします。

転職先が、いまの会社よりも良いという保証はありません。

もしかしたら、とんでもない悪いことが待っていることだってありえるのです。

にもかかわらず「何もせずに後悔するくらいであれば、やって後悔しよう」の精神で、新しい環境に飛び込んでいきます。

決断力のある人にしかできない行動といってよいのではないでしょうか。

2つ目には「好奇心が強いということ」

仕事をしていると、特に会社員は分業制ということもあり、仕事にマンネリ化を感じてしまうものです。

さらに一緒に働くメンバーも同じ。

慣れた仕事に、慣れた仲間。

こういう状況が長く続くと、好奇心の強い人は他の世界を見たくなるのです。

自分が見たこともないもの、経験したことのないものに触れてみたくなるのです。

こうして、転職という選択をし、新しい道にチャレンジしていくのです。

おわりに

会社を選ぶ際に、お試し勤務はできません。

ショッピングの試着のように、着てみてダメだったら元に戻す。

そうできれば、転職回数を増やさずに、自分の満足できる会社を探すことができるのですが。。

現実はそうはいきません。

自分が満足できる会社に出会うためには、実際に転職するしかありません。

その結果、転職を繰り返すことになるかもしれません。

しかし、それは仕方のないことです。

大事なことは、あなたの満足いく1社に巡り合うこと。

そして、満足のいく1社に巡り合えた瞬間から、それまでの転職した経験が仕事をしていく上での大きな「財産」となりうるのです。

転職に限らず、人生は自らが動くことによってのみ切り拓くことができます。

積極的に動いていれば、最後にはきっと、あなたの能力を発揮できる会社に出会えます。

>>転職活動はは正しい順番で行いましょう。それが転職成功の絶対条件です。

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